2025822日()

挿絵ギャラリー

紙面掲載後、順次更新します。

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「次もまた」荒金優香(2年)
制作意図
誾千代が唯一統虎に残した言葉、「もしももう一度生まれ変われたなら、男でも、女でもよい、次もまた夫婦になりたい」というセリフから、誾千代は心から統虎のことを愛していたのだなと思った。そこからインスピレーションを受けて、敬愛を表すために手の甲にキスをするという構図にした。
2023年04月22日付19面に掲載されています。

「想う」工藤寧々(2年)
制作意図
この回では、登場人物たちが誾千代のことを想っていることが印象に残ったので、登場人物が誾千代のことを思い出している様子を想像しながら描いた。もう姿を見ることも触れることもできなくなってしまった感覚を霞のような光の入れ方で表現し、「遠くにある人を想う」という花言葉を持つ紫苑を画面に入れた。寂しさと愛しさのようなものが伝わると嬉しいです。
2023年04月21日付19面に掲載されています。

「願い」加来純花(2年)
制作意図
最期まで美しい姿の誾千代を描いた。この時代の流行りのメイクで堂々としている様子だけど、目はどこを見ているか分からないようにした。硬い表情に見えて、安心したようにも見えるように描いた。雲は不吉な予感と、死後の世界のイメージを表現。誾千代のポーズには、道雪からの思いと誾千代の大切な人への思いを込めた。
2023年04月20日付19面に掲載されています。

「禍(わざわい)」広本恋々(2年)
制作意図
このシーンでは、誾千代の乳がんが見つかったことが一番印象に残った。誾千代の周りにある青いもやは、誾千代の胸の痛みと、乳がんが見つかった時の真里の真っ青になった気持ちを表現した。黄色いもやは、夫婦の“きずな”を表現したくて描いた。
2023年04月19日付17面に掲載されています。

「兆し」山本由弥(2年)
制作意図
誾千代が夢に見た白狐のことを真里は瑞兆(めでたいきざし)と言ったが、本当に誾千代にとって良い兆しなのか。女の体を持った男、誾千代にとってのその兆しはどこか暗くもやもやとしたものではないかと思い、制作した。画面の中央には白狐、その周囲は暗く、所々を明るくしていろんな気持ちが入り混ざった誾千代にとっての兆しを描いた。白狐は何を考えているか分からない表情にして、少し不穏な雰囲気に仕上げた。
2023年04月18日付17面に掲載されています。

「悲恋」佐藤叶々穂(2年)
制作意図
市蔵が、恋をしている誾千代から直接「嫁を娶れ」と言われたことが印象に残った。誾千代に届けるために一生懸命育てた茄子を赤色を多めにして描くことで好きという感情を表し、背景は報われない恋の結末を寒色系で表現した。前の回で、市蔵の作る茄子は濃い紫色にムラがない、艶を放っているとあったので、そこを意識して描いた。
2023年04月16日付22面に掲載されています。

「晩夏の意」門田美結(2年)
制作意図
統虎の覚悟や姿勢が印象に残った。以前から誾千代のことを待ち続けていたり、誾千代さえいれば何も恐れないという言葉を目にして、とても格好いい人間だと感じた。そんな統虎を表せるように大きく統虎を入れ、生き生きとした表情を持たせた。挿絵全体の雰囲気にはとても悩んだ。この場面では穏やかな日常という印象も、乱世の中でも奮闘する二人の固く深い絆も感じられたため、温かさと強さ、乱世という感じのある構成と色使いを工夫した。
2023年04月15日付19面に掲載されています。

「おかえりなさい、統虎さま」十時大空(2年)
制作意図
「誾千代が耳を澄ますと、松林の向こうから静かな波音が聞こえてくる」の部分を中心に描き表した。海や松は日本柄にして、遊び心も入れた。昔の色のような落ち着いた色になるように工夫。誾の表情は、殿が帰ってきたことの嬉しさを表した。海の色を寒色系にしたので、松の背景は暖色を使った。海は、直接誾千代が見ているわけではないので、想像しているように見せるためのモヤモヤを付け足した。
2023年04月14日付21面に掲載されています。

「日差し」深瀬千和(2年)
制作意図
ほっとするような場面を絵にするために、少し落ち着くような薄い色にして表現。黄色い光を全体に入れて、おだやかな感じにした。タイトルは、これから希望が見えてくるように「日差し」と名付けた。
2023年04月13日付19面に掲載されています。

「一息」下川紗葉(3年)
制作意図
女武将としてではなく、統虎の妻として、女として戦を終えた後の一息つくシーン。ほんの少しの心残りと後継を産む責任に揺れている心を、ミケを撫でて落ち着かせている。その様子をボールペンでアウトラインをゆるくなぞって表現した。
2023年04月12日付21面に掲載されています。