2025822日()

挿絵ギャラリー

紙面掲載後、順次更新します。

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「不」吉川和來(2年)
制作意図
誾が乳がんを患っていることを真里に告白するシーン。改めて自身の死を覚悟しつつも、不安な心情を表現することを意識しながら描いた。特に不安そうな表情を、背景の単調だけれど並べたら奇妙な模様とモヤを組み合わせたりして表した。
第202回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「願い」山下莉音(2年)
制作意図
誾千代は荼枳尼天像に向かって黙祷を捧げていた。文中に「朝餉の前」とあったので、日の光を緩くした。季節が「冬」と書かれていたので冬景色を描き、ふすまなどの木に青色を使った。誾千代は昔、千熊丸に荼枳尼天の目貫をもらった時、顔をゆがませたので、像は描かなかった。黙祷中の静かな雰囲気が出ていればいいと思う。
第203回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「霧散」野上あやね(2年)
制作意図
この回は、誾千代が真里に自分の命がそう長くないことを伝えたところから始まり、朝餉の前の黙祷で息絶えるまでが書かれている。誾千代が死を恐れることなく、最後まで強く美しく生きる姿を描きたいと思い、唇の艶や鼻の高さを意識して、美貌を強調するようにした。霧のように儚く消えていく様子を表すために、金色でモヤを入れる工夫をした。
第203回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「化粧」山本結貴(2年)
制作意図
この回で一番誾千代らしさを感じたのが、「いつ死が訪れてもよいようにと、何日も前から化粧を怠らなかった」というところ。最後まで強く美しいまま死を迎えたいという気持ちがすごく伝わってきた。化粧は誾千代にとって女になるための鎧のようなものだなと私は思っている。昔はとても嫌っていたその鎧を最後は自らの意志で身に着けるところがとてもかっこいいと思った。
第203回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「愛おしむ」久下蘭(2年)
制作意図
誾千代が亡くなった後、猫のミケが姿を消す描写が、数行だったがとても印象的だった。「この世の役割を終え、死に場所を見つけたのだろう」という文から、ミケは誾千代をずっと見守っていたのではないかと思った。それは誾千代がミケを大切にし、可愛がっていたからだと考え、その様子を描いた。
第204回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「悲しみと思い」牧坂穂果(2年)
制作意図
城戸が統虎を訪問する場面。城戸や統虎など誾千代の近くにいつもいた者たちの悲しみを青、その死を乗り越えようとする思いを黄色と白で表現した。これまで物語の大事な場面で誾たちを支えてきたミケを真ん中に入れ、その体を「大切な思い出」という花言葉を持つ“楓”で隠すようにして入れた。「ミケ」「そば近く」「号泣」をキーワードに描いた。
第204回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「広縁」廣瀬心音(2年)
制作意図
誾千代と統虎のあたたかい雰囲気と、光が当たっているのを黄色で表現した。ミケを描くことで穏やかな時間だということを表したかった。ミケの表情は落ち着いていながら優しげで、何かを見据えているように仕上げた。統虎の優しげな手つきで心情を表した。
第197回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「憂い」清原静琉(2年)
制作意図
誾千代姫の美しさをただただ表現したくて描いた。憂いているような表情、猫などは個人的にとてもこだわったと思う。
第197回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「幸せな空間」舛木椛(2年)
制作意図
2人が幸せそうに話しているのと三毛猫が印象的だったので、三毛猫を大きく描いて2人が一緒に座って話している感じに描いた。統一感も出したかったので、赤茶色を全体的に入れた。もう少し描き込めればよかったと思った。少し平面的になってしまったので、そこは改善点です。
第197回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「白狐」阿南穂花(2年)
制作意図
物語の最終回。誾千代が亡くなった後、白狐が現れる描写があった。もしかしたら誾千代の想いをのせて白狐が姿を見せたのではないかと思い、白狐をメインに描いた。竹林の緑に真っ白な狐の姿は、とてもカッコよく描けたと思う。見守ってくれそうな表情にした。
2023年04月23日付16面に掲載されています。