2025822日()

挿絵ギャラリー

紙面掲載後、順次更新します。

※挿絵をクリックすると拡大します。

「眼差し」渡邊十士(2年)
制作意図
この回に出てくる白狐が誾千代のように見え、また、統虎を見守っているように感じたのでこのような絵にした。タイトルは、ものを見るときの目の表現、様子の意味を表す「眼差し」にした。見守っているように感じたということで、目の色を暖かな色の黄色系統の色にした。
第206回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「頼み」榎本理子(2年)
制作意図
秋茄子を持ってきたときに大事な頼みごとをするシーンを考え、この構図にした。あえて直で人物を描くのではなく、メインの食べ物などでその雰囲気を伝えるという意図でそうした。大切な話をしているということを感じさせることも大事にした。
第200回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「竹林で見た白い尾」デシルワ可憐(2年)
制作意図
物語の一番最後で、白狐と思われる白い尾が竹林へ消えていく場面を描いた。白狐は簡単には姿を現わさないイメージなので、はっきりとは描かず、竹林の中の白い尾がちらりとだけ見えるような感じに表現した。
第206回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「茄子」大野音(2年)
制作意図
市蔵が籠いっぱいに持ってきた茄子を背中に背負う様子を描いた。誾千代から「私がよき女子を見つけてやるゆえ、嫁を娶れ」と頼まれ、それを聞き、雷を打たれたような表情をしている市蔵を背中で表したかった。
第200回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「悲しみ」於久葉月(2年)
制作意図
物語の中で唯一、市蔵の心情が描写された回。市蔵は誾千代を秘かに愛し続けようとしていたけど、誾千代は市蔵のことを大事にしているからこそ、その思いを断ち切ろうとする。その時の市蔵の悲しみを表現するために、ひざまずいて涙を流している市蔵と、誾千代の後ろ姿を描いた。市蔵の悲しみを表現するために、幕を垂れ下がらせた。背景は秋を意識した色調にした。
第200回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「豊か」岡村紗花(2年)
制作意図
誾千代が死ぬ前の穏やかさと静けさを淡い緑色と青色で表現した。帯のように白色を置くことで、真里から見た誾千代の美しさを表現した。あえて荒いタッチで描くことによって、誾千代のはかなさと力強さが出るようにした。
第201回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「白狐の夢」長尾純鈴(2年)
制作意図
誾千代が縁側に座っているのをイメージして描いた。顔の前にある尾は、誾千代が「白狐の夢を見た」と言ったところから来ている。背景は、場面の季節が秋だったため、秋のような模様で表現した。
第201回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「迷想」藤内蓮司(2年)
制作意図
制作にあたって工夫したところは、誾千代の表情。病気や自分の性別などさまざまなことに葛藤している表情を描いた。画面の色使いでは、誾千代のさまざまな思いをより強くするため、鉛筆やシャーペンなどであえてモノクロにした。葉だけを明るい赤や黄色にすることで、画面内の対比が出るようにした。
第201回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「女性としての」三重野愛芳(2年)
制作意図
誾千代の乳がんが発覚するシーン。男性として生きたい誾千代が女性特有の病で死に至るという皮肉が何とも言えない気持ちになるのに比例して、誾千代の優しい笑みが印象的な場面なので、眉をひそめて苦しみを表して、でも口元は笑って・・・という複雑な心境を表した。髪や肌に所々青を入れて、着物は暖色にして、外は女性だけれど本当は男性というところを表現しようとした。背景は男性的に青で、その中に女性的で血のような赤を入れて、乳がんを表した。
第202回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)

「女の病」工藤美聖(2年)
制作意図
この回は誾のはかない命と病の話なので、明るい雰囲気にならないように工夫した。赤いモヤは病を表していて、誾の命を白く枯れている花で表現した。病気と分かっていても強い誾の性格を表情で表した。
第202回で紙面掲載されなかった作品です(順不同)