泉福寺の池に現れた直径2センチ程度のマミズクラゲ=国東市国東町
【国東】淡水域に生息する珍しいクラゲ「マミズクラゲ」が、国東市国東町横手の泉福寺の池でぷかぷかと泳いでいる。県内での確認は珍しく、最勝孝道(さいしょうこうどう)住職(83)は「9月末頃までいるのではないか。池に落ちないように気を付けながら見てもらえればうれしい」と話している。
マミズクラゲは、世界の暖かい地域の池や湖に広く分布。同じ場所に毎年出現するとは限らないため、「神出鬼没の生き物」として知られている。クラゲの形状になってからの寿命は1~2カ月程度とされる。
最勝住職が寺で初めてマミズクラゲを見つけたのは、2010年8月。16年まで毎年夏に現れていたが、暑さで池の水が濁るようになってからは見かけなくなってしまった。またクラゲに戻ってきてほしいと願い、23年9月に大規模な池のしゅんせつを実施。それから3年、今月1日の朝に突然現れて驚いたという。
17日、泉福寺の池には、半透明の傘をヒラヒラさせながら浮いたり沈んだりしているマミズクラゲが数百匹いた。千葉県浦安市から遊びに来ていた最勝住職の孫、向井庵さん(8)は「とってもかわいい。夏休みの自由研究にする」と喜んだ。
20年以上にわたりプランクトンの研究をしている元高校教諭(生物)の細井利男さん(83)=大分市=は「10年以上前に(同市横尾の)高尾山で生きたマミズクラゲを見て以来、2度目。泉福寺の池に現れる理由は分からないが、とても貴重な場所」と述べた。