工藤勝昭さん(右端)の話に耳を傾ける竹田中生徒ら=竹田市平田
【竹田】竹田市の竹田中1年生(50人)が3日、校区内にある「殉空之碑」について関係者から話を聞いた。戦時中の地元の歴史について理解を深めた。
1945年5月5日、日本軍戦闘機「紫電改」と米軍のB29爆撃機が交戦し、いずれも墜落した。日本側の搭乗員が死亡。脱出した米兵11人のうち、機長を除く10人が九州大で生体解剖の被験者にされるなどして亡くなった。
日米双方の犠牲者を慰霊する碑はB29が墜落した市内平田にある。生徒は学校で旧明治小の保護者や教職員が作った碑の絵本について、制作当時、同小教員だった渡部喜代美さん(58)から聞いた。
碑の前では、建立した工藤文夫さん(故人)の長男勝昭さん(89)=市内平田=が墜落時を振り返り、燃え上がる機体の様子などを説明。「戦争はいけないと胸に刻んでほしい」と訴えた。
生徒は10月の文化祭で碑を題材にした劇を発表する。児玉行平さん(12)は「戦争は人が亡くなったり傷ついたりする。やってはいけないと改めて思った。当時の方々の心情を理解し、劇に臨みたい」と話した。