「筋トレはメンタルも鍛えられ自信がつく」と広田梨恵さん
【大分】大分市汐見のフィットネスインストラクター広田梨恵さん(47)は病気のため乳房の摘出、脱毛などを乗り越えた経験を原動力に、女性の健康美を競うコンテスト出場を目指してトレーニングに励んでいる。「死を意識したことで、何でも挑戦しようとより前向きになった」と充実した日々を送る。
広田さんは市内のフィットネスジムで、バレエやヨガの動きを取り入れたエクササイズ「バレトン」などのインストラクターを務める。
一念発起して兼ねていた介護職を辞め、コンテスト初出場に向けて筋トレに励んでいた2021年、乳がんの告知を受けた。左乳房を全摘する手術を受け、抗がん剤治療のため脱毛したショックは小さくなかったものの術後すぐにウィッグでインストラクターに復帰。23年6月に目標だった長崎県で開かれた「ベストボディジャパン」の地方大会に初挑戦した。
ビキニを着て、巻き髪のゴージャスな参加者たちに交じりベリーショートの金髪で出場。最下位からのスタートだったが、3年目の昨秋は、県代表として全国大会にも出場した。「病気を理由に諦めたくなかった。闘病は強さと自信につながっている」と話す。
今年は県ビギナーズフィットネスオープン大会(7月26日、由布市挾間町)に出場予定。コンテストは筋肉の付き方のバランスやボディーライン、表情や身のこなしなどが審査される。筋トレに加え食事管理も重要で、家族の食事と別メニューを準備し減量している。
介護福祉士の資格を生かし地域では体操教室を開催。今後、ボディーメークのトレーナーとして個別レッスンにも力を入れるという。
全国がん登録罹患(りかん)データによると、乳がんは女性で最も多い悪性腫瘍で9人に1人が罹患する。ホルモン薬治療による太りやすさなど見た目に悩む患者は少なくない。
広田さんは「やりたいことに挑戦しないともったいない。少しずつ体が変わるのは楽しい。私の経験が同じ病気の人や自信を持てずにいる人の役に立てば」と話している。