高糖度サツマイモ「甘太くん」を出荷処理する広域選果場=臼杵市野津町野津市
【臼杵】臼杵市野津町野津市の旧野津高跡地で建設が進められていたJAおおいたの「かんしょ広域選果場」が完成した。県産の高糖度サツマイモ「甘太くん」の安定出荷に向けた新施設で、今秋の本格稼働を予定する。
甘太くんの選果は同市と豊後大野市の2カ所で行われてきた。設備の老朽化、生産量に対する処理能力の不足に加え、県内各地で産地化が進んでいることもあり、選果場を新設することにした。
新選果場は延べ約2500平方メートル。洗浄、選別、箱詰めを一貫して行う。1日最大35トン、年間最大4千トンの処理能力で、従来比で約1・4倍に向上する。特殊ブラシときめの細かい泡洗浄でサツマイモの傷つきを防ぎ、高性能カメラが形状や大きさを識別して品質や規格のばらつきを防ぐ。総事業費は約12億円。
施設稼働は11月予定。県内10市町から、全農おおいたが供給する「べにはるか」のウイルスフリー苗を栽培し、専用貯蔵庫で40日以上熟成させた「甘太くん」が集まる。処理能力向上で冬場の需要期に出荷を厚くできるようになり、ブランド力の向上、生産者の収入増が期待されている。
9日、現地で式典があり、佐藤樹一郎知事、西岡隆臼杵市長ら関係者約50人が出席。神事の後、県農協経営管理委員会の麻生俊之輔会長が「高品質の甘太くんを安定供給し、地域農業の発展を目指す」とあいさつし、完成を祝った。
人手不足の解消や作業負担の軽減も期待される新選果場。JAおおいた甘太くん部会の後藤謙治部会長が「おいしい甘太くんをいち早く消費者に届けられる。選ばれる産地になるよう励む」と話した。