ソラシドの森が「自然共生サイト」の認定を受け、喜ぶ田島山業とソラシドエアの社員ら=日田市中津江村の鯛生スポーツセンター
【日田】民間などの取り組みで生物多様性が保たれている区域を環境省などが認定する「自然共生サイト」に、山林業の田島山業(日田市中津江村)とソラシドエア(宮崎市)が同村で整備している「ソラシドの森」(約1ヘクタール)が選ばれた。2社共同で苗を植え、育てる企業の森づくり活動などが評価された。伐採された山林の生物多様性を取り戻す回復タイプの認定は九州で初めて。
両社は2024年に環境保全と持続可能な林業を目指して連携協定を結び、社員らが共同で日田杉の苗木を植樹。草刈りもして管理に取り組むほか、生物多様性調査としてAI(人工知能)判定スマホアプリ「バイオーム」で昆虫や植物の写真を撮影するなどし、1年で約50種類を確認した。
認定証の交付式が今月初めに同村の鯛生スポーツセンターであり、両社の社員約40人が出席。環境省九州地方環境事務所の尾崎絵美地域生物多様性増進室長が田島山業の田島信太郎社長、ソラシドエアの山岐真作代表取締役社長に手渡した。
式後、同森で調査活動も行い、切り株の皮や石をめくり、スマホをかざして新たな動植物を探した。
ソラシドエアの小島大さん(25)=東京=は「撮影した生物のレア度などがスマホで分かり、ゲーム感覚で楽しかった。緑を守るだけでなく、認定によって新たな森林の価値が若い世代にも広がるとうれしい」と話した。