スターバックスコーヒー大分トキハ本店で作品展を開いている芸術緑丘高の3年生=大分市府内町
【大分】大分市上野丘東の芸術緑丘高美術科の3年生4人が同市府内町のスターバックスコーヒー大分トキハ本店に日本画を展示している。「美術館や画廊ではなく、日常の空間で何げなく目にした絵に心が動く」―そんな偶然の出合いを届けたいと同高が企画。同店で作品展が開かれるのは初めて。4人は「伝統技法を生かし、新しい表現に挑戦した。コーヒーを飲みながらゆっくり楽しんでほしい」と話している。10日まで。
同高は、これまでもトキハ本店と連携し、館内の壁面や階段を活用した作品制作に取り組んでおり、同店を通じてスターバックスに打診し、実現した。
「ミドリノニホンガ」と題した秀作展で、卒業生3人の作品も合わせ、コーヒーの香り漂う空間に溶け込む8点を選んだ。
多谷明莉さん(17)の「むこうがわ」は障子の奥で魚が泳ぐ空想の世界を表現。パネルに和紙を張り、一部を破ることで本物の障子のような質感を生み出した。矢野晴菜さん(18)の「Ephemera」は、箔(はく)押しの背景にたらし込みの技法を生かし、人の目や口を持つ金魚で青春のはかなさを表現。佐川愛さん(18)の「葎(むぐら)」は胡粉(こふん)の質感を生かしてシマウマのしま模様を画面いっぱいに描いた。和田翔空(とあ)さん(18)の「以守為攻(いしゅいこう)」はアルマジロの甲羅の細密な描写と力強い背景の対比が際立つ。スターバックス2階フロアに隣接するトキハ本店アートスクエアにも10点を展示している。
柴山隆浩店長は「若い感性から生まれた作品にエネルギーを感じる。お客さまにも普段とは異なる店内を楽しんでいただきたい。鑑賞だけでも大丈夫。ぜひお立ち寄りください」と呼びかける。
4人は4月から県内外の芸術系の大学に進学する。「高校生活の集大成として人気店に作品を展示できうれしい。これからも自分らしい日本画を追求し続けたい」と張り切っている。