5棟からなるツーバイ材加工施設=21日、佐伯市宇目南田原の佐伯広域森林組合
【佐伯】佐伯市宇目南田原の佐伯広域森林組合(戸高寿生組合長)は、スギの大径材を処理する「ツーバイ材加工施設」を建設した。21日、同所で落成式があった。需要の低い大径材をツーバイ材に加工して高付加価値化を図り、地域林業のさらなる発展につなげる。
「大径材」は直径30センチを超えた丸太。一般的な戸建て住宅では敬遠されがちで、需要の低さから安値になるという。
同組合は森林資源を持続的に利用する循環型林業を推進。その過程の間伐で発生する大径材の増加が課題になっていた。
活用法を模索した同組合はツーバイフォー(壁組み工法)建築に着目。国内の住宅着工戸数が減少する中、ツーバイフォーの住宅シェアは横ばいを維持している。現状はほとんどを外国産材に頼っているが、価格高騰や国産材利用の機運上昇を受けニーズにも変化が表れているという。
2023年には市産ツーバイ材を利用する建築部材メーカーなどと「建築物木材利用促進協定」を締結し、販路確保にめどが立ったことも後押しとなった。
施設は同組合敷地内の約1万平方メートルに建設。木造の工場棟3棟と鉄骨造の保管庫2棟(各1000平方メートル程度)に、原板の切断や端材の接着、かんながけなどの設備を導入した。総事業費は約16億3千万円。年間1万立方メートルの出荷を目指す。
落成式には林業、国、県、市関係者ら約110人が出席。戸高組合長が「大径材への対応策として施設を活用し、山元への還元を目指す。佐伯林業の発展のためまい進する」とあいさつ。佐藤樹一郎知事、冨高国子市長らが祝辞を述べた。