焼けた建物やがれきが残る火災現場=17日、大分市佐賀関
大分市佐賀関の大規模火災は18日、発生から1カ月となった。田中地区を中心に187棟が焼け、約130世帯が被災。半島部分に加え、火元から約1・5キロ離れた無人島の蔦(つた)島にも飛び火し、焼損面積は計約4・9ヘクタールまで拡大した。現在も佐賀関市民センター内の避難所には多くの被災者が残っており、それぞれの事情に応じた住環境の確保や地域コミュニティーの維持が課題となっている。
市、大分県、県警などによると、火災は11月18日に発生した。同20日、半島部分は延焼の恐れがほぼない「鎮圧状態」になったものの、山林の消火に時間を要し、鎮火は同28日までずれ込んだ。蔦島はさらに日数がかかり、市は12月4日に全域での鎮火を宣言した。市消防局・消防団を合わせて延べ1044人を動員した。
住民の男性(76)が死亡。50代女性が煙を吸い込んで喉に軽いけがを負った。
避難所には最大で121世帯180人(11月18日午後11時時点)が身を寄せた。その後は減少を続けているが、12月17日午前7時現在で48世帯67人が残っている。JX金属が被災者向けに提供した独身寮の部屋には4世帯5人が入った。
災害ボランティアの活動も8日から始まった。17日までに延べ176人が、片付けや家電・日用品の搬入、市営住宅への荷物運びなど、支援を続けている。
市や県などに寄せられた義援金は合わせて3億5千万円を超えた。市は第1次配分の申し込み受け付けを19日から始め、来年1月13日に被災者へ振り込む予定にしている。被災者生活再建支援法に基づく基礎支援金は、12月23日にも支給される見込み。
被災者が最長2年間住める市営住宅の第1次募集は5日に始まり、27世帯が当選した。15、16両日の第2次募集は27戸に対して13世帯が応募した。当選者は18日に決まる。