【豊後大野】豊後大野市清川町砂田の「道の駅きよかわ」は、かつて地元の名産品として人気が高かったマムシの粉末を入れたサイダーを商品化した。 道の駅によると、一村一品運動の特産品にするため、1980年代前半に旧清川村の主導でマムシ養殖に力を入れ、村内に養殖場を整備した。マムシ酒や粉末などの加工品を作り、健康食品や土産物として人気が高かった。 産卵させることはできたものの大きく育てる技術は確立できず、飼育コストの増加や味の好みの変化などで規模縮小。町村合併で事業を終えた。現在、加工品を作っている人は町内で1人だけだという。 忘れられつつある地域の歴史や文化に再びスポットライトを当てようと、8月ごろから試作を繰り返し、さっぱりと飲める味に仕上げた。1本200ミリリットルにマムシ粉末0・3グラムが入り、320円。 三浦俊荘駅長(73)は「おいしくて滋養強壮にもなる。クリーンピーチに次ぐ新たな看板商品に育てたい。ぜひ飲んでほしい」とPR。市内で盛んなアウトドアサウナの入浴後に飲むのもお勧めという。 問い合わせは道の駅きよかわ(0974-35-2117)。
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