ドローンで物資運搬の訓練をする隊員=臼杵市前田(画像を一部加工しています)
【臼杵】臼杵市消防本部は本年度から、災害で孤立集落が生じた際などに物資を運ぶ手段としてドローンを活用する。同本部によると、情報収集をするための撮影に加え、運搬にドローンを使うのは県内の消防局・本部で初めて。
同本部は2016年に九州で初の無人航空機小隊(ドローン隊)を結成した。職員(68人)のうち50人が1年以上隊に所属。国家資格「無人航空機操縦士」の1等、2等を各1人、民間資格「JMA無人航空機技能認定」を6人が持つ。
現在、小型と中型のドローン計3台を保有。中型に付ける専用の投下フックを7月に導入し、薬やモバイルバッテリーなど約2キロの物資を運べるようになった。
ただ、物資運搬は機体に偏った比重がかかり初動の上昇時は慎重な操作が求められる。目視できない場所へ運ぶことも想定される。
今後、同本部から約2・4キロ離れた市社会基盤整備・災害支援センターへ重さ1キロの薬を運ぶ訓練を実施。搭載カメラの情報などで出発地点から見えない場所へ物資を届ける技術を磨く。
15人の隊員を束ねる渡辺陽介隊長(46)は「バッテリー可動時間の約40~50分で往復するスムーズな操縦技術が必要。訓練でさらに上げていく」と意気込む。
同本部の庄司哲宏警防課長は「ドローンでの物資運搬は命をつなぐ重要な方法になる。いかなる環境でも救助できるようにしたい」と話した。