小中学生に作文などの応募を呼びかける実行委員長の後藤浩介さん=日田市三本松
【日田】直木賞作家の安部龍太郎さんが提唱する「地球さんご賞」の水郷ひた実行委員会は、日田市内の小中学生を対象に、環境問題に関する作品を募集している。生命を育む水や空気、森林など大切にしたい地球の自然をテーマに書いた作文、童話、詩、手紙など。「子どもならではの感性で表現してほしい」と応募を呼びかけている。
同賞の目的は、人間の三つの力(見る、考える、行動する)で五つの課題(地球温暖化、海洋汚染、大気汚染、水質汚染、森林破壊)に立ち向かう若い世代の育成。2022年度にスタートし、理念に共感した有志が各地で実行委をつくって活動している。
日田市ではNPO法人「ひた水環境ネットワークセンター」を事務局に、市観光協会や地元情報誌「ヒタスタイル」などのメンバーらで6月に水郷ひた実行委を立ち上げた。
実行委員長の後藤浩介さん(39)=日田青年会議所理事長=は「日田は自然が豊かだが、住んでいるとなかなか素晴らしさが分からない。自分の言葉で表現することで、日田の良さに気付くきっかけにしてもらえたら」と話している。
入賞作品は市在住のアーティストや高校の美術部員らが絵や写真を添え、作品集にする計画。さらに優れた作品は全国コンクールに推薦する。
応募は未発表の作品で、1200字以内。締め切りは9月13日。原稿用紙や応募票は同法人ホームページからダウンロードできる。問い合わせは事務局の河津勇成さん(090-8042-7141)。