設立50周年を迎えた日田少年少女合唱団の団員=日田市複合文化施設アオーゼ
【日田】日田少年少女合唱団(江田宮子代表)が今年、創立50周年を迎えた。団員は日田市内在住の小中高校生を中心に、現在22人。記念事業として今月、韓国を訪れ、釜山市の少年少女合唱団と交流する。合同で開く9日のコンサートに向け、練習に励んでいる。
同合唱団は1975年、前代表の故野田高巳さんらが日田に音楽文化を根付かせようと設立した。毎週土曜の午後1時半から市複合文化施設アオーゼの音楽室で練習。例年、県少年少女合唱祭や日田市民音楽祭などで歌声を披露している。
年齢が異なる子どもたちで構成する合唱団では、自然と上級生が下級生の世話をするようになり、学校が違う団員と活動することでコミュニティーも広がる。江田代表(70)は「活動を通して子どもたちが成長できる」という。
釜山市訪問は、25周年の2000年に続いて2度目。8~10日の日程で、同市のサハ区少年少女合唱団員の自宅にホームステイし、9日に同合唱団と「日韓交流コンサート」を開く。
7月末に同施設であった練習会で、団員は韓国語で歌う「ドレミの歌」やジブリメドレーの振り付けなどを確認した。
小学1年で入団した芝葉和(はな)団長(17)=日田高3年=は「頑張って練習してきた成果をみんなで発揮したい。歌の上手な釜山の子たちに聞いてほしい」と意気込みを語った。
50周年記念では、来年4月にパトリア日田大ホールでのコンサートも予定している。江田代表は「歌が好きな子どもを増やしたい。市民の皆さんにもっと活動を知ってもらえるよういろんな所に出向いていく」と話した。