日本建築学会の作品選奨を受賞した観光・交流拠点施設「きとわ」。新築の建造物と改装した古民家を地域の歴史、文化に融合させたデザインが評価された=国東市国東町
【国東】国東市国東町鶴川の観光・交流拠点施設「きとわ」が2025年日本建築学会作品選奨を受賞した。新築の建造物と改装した古民家を神社のように配置するなど地域の歴史、文化に融合させたデザインが高い評価を受けた。設計した1級建築士の塩塚隆生さん(59)=大分市=が松井督治市長に報告した。
作品選奨は同学会が1995年に創設。学術、技術、芸術の総合的視点から特に優れた建築物を毎年12件選んでいる。
「きとわ」は旧古城医院をデジタル交流ギャラリーやテレワーク施設に改修。隣接地にチャレンジショップを新築した。配置計画は近くの桜八幡神社を参照し、各建築物を参道に見立てた屋根付きの木造通路でつないだ。23年春に完成。同10月にオープンした。総事業費は約1億7千万円。
同学会は、「きとわ」が現代的な新築と伝統的な改修の二つの要素を持ち合わせている点や、解体時に木材のリサイクルをしやすく設計していることなどを踏まえ、「公共建築をまちに開く試みとして革新的」と評した。
市役所で18日にあった報告会では、塩塚さんが「設計から運営まで、市が深く関わってくれたおかげ」とあいさつ。松井市長は「全国の名だたる建物の中に名を連ねている。市としても光栄」とたたえた。
「きとわ」は県木造住宅等推進協議会の「おおいた 木の良さを生かした建築賞2023」優秀賞と、日本建築士事務所協会連合会の24年度「日事連建築賞」優秀賞も受賞している。