校内に設けられた期日前投票所で一票を投じる生徒=9日午後、佐伯市の佐伯豊南高
【佐伯】佐伯市の佐伯豊南高と市選挙管理委員会は9日、学校内に参院選(20日投開票)の期日前投票所を設置した。県立高では県内初の取り組み。選挙権を得た3年生が初めての一票を投じた。
主権者教育の一環として実施。同日のみの開設で、市内に住む18歳以上の生徒と教職員の計約60人が対象。投票所を訪れた生徒は真剣な面持ちで投票用紙に候補者の氏名などを記入し、投票を済ませた。
山田千尋さん(18)は「緊張したが、不安定な国際関係を重視して投票した」。児玉惺琉さん(18)は「暮らしをより良くしてほしいという気持ちを込めた。一人一人の意見を伝えることが大切」と話した。
投票の前に佐伯青年会議所が主催する学習会もあった。立教大の学生が講師を務め、民主主義の考え方などを説明した。
期日前投票所は、私立の日本文理大付属高で昨年10月の衆院選に続き、7日に開設しており、11日には県立の佐伯鶴城高でも設ける。