昨年の衆院選で、校内で期日前投票をする日本文理大付属高の生徒=佐伯市内
佐伯市選挙管理委員会は夏の参院選で、市内の3高校(県立2、私立1)に期日前投票所を設置する。県選管によると、県立高では県内初の試み。新たに投票権を得た3年生に選挙を身近に感じてもらい、政治参加を促す。
設置するのは県立の佐伯鶴城、佐伯豊南と、私立の日本文理大付属。いずれも選挙期間中に1日だけ実施する。日本文理大付属は昨年10月の衆院選で初めて期日前投票所を校内に設け、生徒約40人が投票した。
佐伯市選管の久保田邦彦事務局長は「初めての投票が自分の高校でできれば、選挙に参加しやすい。若者が選挙に行くことで、幅広い世代の投票率向上につながることを期待したい」と話した。
同選管ではほかにマイクロバスを使った移動式の期日前投票所の実施なども予定している。
選挙権の年齢は2016年に18歳以上に引き下げられた。県選管がまとめた昨年10月の衆院選(小選挙区)の投票率は55・42%。年齢別投票状況(抽出調査)では、18・19歳の投票率が36・22%、20~24歳が32・40%と低い傾向が見られた。