【臼杵】臼杵市臼杵の市中央通り商店街の17棟が焼けた大火から24日で半年となった。いまだに多くの被災者が仮店舗での営業や生活を余儀なくされる中、元の場所で商いを再開する動きや、街の子どもが復興イベントを企画するなど新たな芽吹きも見え始めている。
現場は市中心部。大火後、焼け落ちた住家などのがれきで覆われていたが先月、撤去が終了。一帯は更地が広がる。今後、市教委は地下に文化財があるか確認するための発掘調査を実施。被災者らでつくる「八町大路火災復興連携会議」は、復旧へ向けた全体構想を年内に策定するため協議を重ねる。
大火は昨年11月24日午後1時55分ごろ発生。商店街に住む可児蔵之助さん(10)=臼杵小5年=は出火を知った親と商店街に駆けつけ、言葉を失った。
「被災した人のためになれたら」と5月の連休中に親友3人と「射的屋台」を親が経営する店の一角に出した。段ボールの的に割りばしの鉄砲を手作り。景品は家から持ち寄った。
参加者が寄せた義援金約7千円は今月21日、同商店街に寄付。母のいづみさん(46)は「こんなことを考えるとは。心強かった」と涙ぐむ。
平林楓さん(9)=福良小3年=ら8人は1月、商店街で流しそうめんを実施した。きっかけは同市を拠点に人材育成などをする「ひとねるアカデミー」の子ども会議「八町大路元気大作戦」に参加したこと。「町の人にとにかく楽しんでほしかった」と竹を山から切り出し、何日もかけてといを組み立てた。
アカデミーの佐藤陽平代表(48)は「思いやりの循環が生まれた」、父・真一さん(47)は「この子たちがこの先の商店街をもっと良くしてくれる」と目を細めた。
布団店を営む高村茂樹さん(50)は建物の被害は免れたものの煙の臭いがつき、ほとんどの商品が売ることができなくなった。
今月20日、仮店舗から元の場所で営業を再開。「子どもたちの姿に励まされた。仮店舗ではオーダーメード商品を作ることができなかったが、これで顧客の要望に応えられる」と前を向く。
復興連携会議の藤原紳一郎会長(60)は「元気な商店街を子どもらに引き継げるよう、再建へ力を合わせて頑張る」と話した。
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