田能村竹田が理想郷を描いた作品など20点が並ぶ=竹田市竹田の市歴史文化館・由学館
【竹田】竹田市出身の南画家田能村竹田(1777~1835年)らの理想郷を題材にした作品が並ぶ特別展「予山中人也(われはさんちゅうのひとなり)~文人の憧れた世界」が市内竹田の市歴史文化館・由学館で開かれている。竹田の国指定重要文化財も展示している。7月6日まで。
展覧会名は、竹田が1813年に近世日本の画人やその作品について記した著書「山中人饒舌」の序文で登場する文に由来する。世俗と離れた心境にあることを示している。竹田や関係する画家たちは山水画の中に理想郷を表現してきた。
今回は竹田をはじめ、師の渡辺蓬島と淵野真斎、後進の高橋草坪、帆足杏雨、田能村直入らの作品20点が並ぶ。6月11日までの前期と同13日からの後期で作品を8点、入れ替える。
大分市美術館が所蔵し、国指定重要文化財になっている竹田の2点も里帰り展示。桃源郷のような風景を表現した「桃花流水図」は前期、俗世間を離れた地で暮らす様子を描いた「溪荘趁約図」は後期に見ることができる。
特別展は市と市教委の主催。同館の佐藤晃洋学芸員は「描かれた人が何をしているか想像したり、花や山などの描写を楽しんだりと、細部に目を向けてもらえれば」と話した。
開館は午前9時~午後5時。木曜休館。観覧料は一般500円、65歳以上250円、小中学生300円、未就学児無料。問い合わせは同館(0974-63-2200)。