杵築藩医として仕えてきた佐野家の邸宅。体験プログラムでは個室貸し切りで利用できる=杵築市杵築
【杵築】杵築市観光協会は3月から、ツアー商品「きつき城下町体験プログラム」の販売を始めた。伝統的な建物や地域ならではの文化を生かした6種のプランを準備。江戸期の風情が残る市中心部などを巡り、国内外の観光客に楽しい思い出をつくってもらう。
ツアーは武家屋敷などを使用。「中根邸」では七島イを使ってアクセサリーを作る。「佐野家」では個室を貸し切って茶や和菓子を楽しめ、「野上家」では茶道体験ができる。
1874年創業の中野酒造では酒蔵で日本酒とディナーを味わえる。100年以上の歴史を持つ老舗4店を巡る企画や、古民家を改装したゲストハウスでの宿泊プランも用意した。
各プログラムは市などが2023年度から、九州運輸局の事業と連携して研修会や宿泊モニターツアーなどを実施し、練り上げた。パンフレットは英語や韓国語、中国語版も作った。
市によると、年間約90万~100万人だった観光入り込み客数は新型コロナ禍で約60万人(20年)に減少。23年は約78万5300人と復調した。外国人観光客も増えている。
4月からは大阪・関西万博が始まり、訪日客の一層の増加が見込める。同協会の内田雄大事務局次長(45)は「外国人客は団体ツアーから個人旅行に形態が変化し、より日本的な地方文化を求めている。杵築市はニーズに応えるだけのポテンシャルがある」と説明する。
体験プログラムは市観光協会ホームページから申し込める。