ティー打撃で打撃フォームを確認する甲斐=別大興産スタジアム
プロ野球ソフトバンクから国内フリーエジェント(FA)権を行使して巨人に移籍した甲斐拓也捕手(楊志館高出身)が12日、地元・大分市の別大興産スタジアムで自主トレーニングを公開した。
参加しているのは甲斐捕手の他に、大分市出身で大分高から楽天に進んだ江川侑斗捕手ら8選手。女子ゴルフの阿部未悠プロも昨年に続いて加わっている。
阿部プロが打ったゴルフボールをキャッチする練習やティーに置いた球を狙うスローイングなど、趣向を凝らしたメニューに取り組んだ。
昼休憩では取材に駆け付けた県内外のメディアやファンのために、名物のとり天や唐揚げ、県産ブランドイチゴ「ベリーツ」、ちゃんこ鍋などを振る舞った。
自主トレは7~20日(14、17日は休養日の予定)。13日は少年野球教室を開き、地元の子どもたちと交流する。
■「自分の持っているものを最大限出していけたら」
巨人に移籍後も出身地の大分市で自主トレに励む甲斐拓也捕手は12日の練習公開後、取材に応じ、新シーズンへの意気込みなどを語った。
別大興産スタジアムでの自主トレはソフトバンク時代から続けている。移籍したことによる変化を問われると「生まれ育った大分でできるのはありがたくて。特に変わったことはないですね」と強い郷土愛をにじませる。
巨人では阿部慎之助監督が現役時代に付けた背番号10を背負う。扇の要として期待が寄せられる中で「プレッシャーがあるとは思うが、あまり難しく考えず、自分の持っているものを最大限出していけたら」と泰然自若のたたずまいだった。
目標で具体的な数字を立てることは敬遠しているといい、「分かりやすい結果が優勝。そこに貢献することが大事かなと思っている」と静かに闘志を燃やした。