国公立大学の前期試験は多くが2月25、26日にあり、結果は3月6~10日に発表される。後期に進む場合は3月12日以降に試験を控える。前期試験が終わって少しゆっくりしたいという気持ちは理解できる。高いモチベーションを維持することは難しいかもしれない。それでも、自分にとっての最終的な区切りが来るまでは勉強の手を緩めないようにしてほしい。
そのための簡単なアドバイスをひとつ。前期試験までに、後期試験の過去問を入手しておこう。前期試験が終わるまで解く必要はない。前期試験を終えて帰宅したら自分の机の上に後期試験の問題が置いてあり、どんな問題が出るのか見て知る、可能なら解いてみるということがすぐにできるといい。
後期試験は小論文タイプの問題を課す大学が多く、自己採点が難しい。高校や塾の先生に添削指導をお願いすることになる。例年、前期試験から3、4日たつと、教師の元には生徒からの添削依頼が続々と寄せられる。それよりも前に問題を解き、先生に提出することを目指してみよう。他の人よりも早く添削結果が返却され、次の過去問に進むことができる。
高校入試直前になると、高校の先生に指導を仰ぐことが難しくなる。前期試験が終わり帰宅したその夜、準備していた後期試験の過去問を解き、翌日先生に提出して添削指導をお願いする。そうやって後期試験への準備時間を少しでも長く確保してほしい。
後期試験に進むことになった場合、落ち込むのは当然のことだ。そこからうまく切り替えられる生徒は、準備や想定がしっかりとできている場合が多い。前期の合否が出てから後期の試験問題を解いて確認しようとしても、もう時間が足りなくて間に合わないと不安になる。前期試験が終わってすぐに後期試験の過去問が見られる状況を作っておくことが大切。さらに後期試験を受験するために必要な宿泊先の予約や交通手段の確認をして、後期試験までのスケジュールを把握しておくことも大切な準備だ。
親子の間で「こうなったら、こうする」という想定がしっかり共有されていると気持ちの切り替えがうまくいくようだ。浪人が難しい状況であれば後期で合格した大学に進むとか、浪人するにしても後期試験は予定通り受験して翌年に生かすとか。家庭で話ができていれば、決めた想定の中で物事が進んでいると受け止めることができる。
保護者に最も大切にしてほしいことは、入試の結果と子どもに向ける愛情を一緒にしないということ。子どもが「合格しなければ親からの愛情が薄れてしまう」と感じるような状況をつくらないでほしい。後期試験に臨むことになったら「あなたが頑張っていることには変わりない。決めたことを最後までやりきることが大切だ」ということを言葉で伝えてほしい。
大学受験は、子どもの将来に向けて親子が気持ちを向き合わせる最後のチャンス。前期試験から最後の合格発表までの間、紆余(うよ)曲折があってもいい。親子で気持ちを伝え合い、決めた想定を最後まで実行に移そうとしているかどうか。このことを大切にしてほしい。
おすすめニュース
-
全般
-
2025/07/14(月) 22:29
大分合同新聞社旗争奪ソフトボール(14日)
-
人事異動
-
2025/07/11(金) 15:17
熊本国税局・大分関連の人事異動(10日)
-
人事異動
-
2025/07/03(木) 11:15
大分信用金庫の人事異動(1日)
-
人事異動
-
2025/07/01(火) 19:16
九州財務局・大分財務事務所関係の人事異動(1日)
-
人事異動
-
2025/07/01(火) 16:55
九州電力、九州電力送配電の人事異動(1日、大分県関係)
-
人事異動
-
2025/06/30(月) 17:18
豊和銀行の人事異動
-
人事異動
-
2025/06/30(月) 17:18
大分ケーブルテレコムの人事異動
-
人事異動
-
2025/06/30(月) 17:17
オーシーの人事異動(6月27日)
-
人事異動
-
2025/06/27(金) 18:39
JAおおいた中央会の人事異動(7月1日)
-
人事異動
-
2025/06/27(金) 17:56
竹田市の人事異動(7月1日)
-
人事異動
-
2025/06/27(金) 15:43
エフエム大分の人事異動(7月1日)
-
人事異動
-
2025/06/25(水) 14:42
大分市の人事異動(7月1日)