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九州防衛局、機能せず トップが異例の来県、釈明

異変 日出生台14回目の米軍訓練(2)

 陸上自衛隊日出生台(ひじゅうだい)演習場で在沖縄米軍の実弾砲撃訓練が8日目を迎えた19日午後3時。県庁本館6階の一室は張り詰めた空気に包まれていた。
 硬い表情で席に着いたのは九州防衛局(福岡市)の広瀬律子局長(52)。米軍が前日まで4日間にわたり確認書に反する夜間砲撃を強行したことを受け、事情説明に訪れた。調整役のトップがトラブルで来県するのは、1999年に沖縄県から訓練を受け入れて以降、初めてだった。
 向かい合った尾野賢治副知事(62)は語気を強めた。「防衛局には再三、米軍に自粛させるよう要請してきた。地元の怒りと不信感はピークに達している」
 広瀬局長は「今、この瞬間も現地で調整している。さまざまなチャンネルを使っていきたい」と釈明に追われた。

 5時間後。暗闇に包まれた日出生台の大地で、155ミリりゅう弾砲が再び火を噴いた。
 地元との確認書で申し合わせた終了時間(午後8時)を過ぎて発射されたのは、今回の訓練で最多の30発に上った。県の抗議に対し、防衛局は「ざんきに堪えない」と答えるしかなかった。
 大隊長のリチャード・ロビンソン中佐(43)は14日午前の公開訓練以降、演習場を離れ、部隊は指揮官不在のままルール違反を繰り返していた。
 防衛局は中佐に会えず、文書と電話で夜間砲撃自粛を要請したものの「訓練の目的達成には夜間訓練をせざるを得ない」との回答があっただけだった。

 地元の要請を無視し、県民感情を逆なでするような行為を続けた米軍。予定の訓練日数も1日超過し、国も制御できない姿が露呈した。
 地元自治体の危機管理担当職員の一人は「防衛局がここまで機能していないのは初めて。地方レベルでは米軍に何を言っても駄目かもしれない。国も米側に忖度(そんたく)せず、本気で考えて動かなければ何も変わらない」と指摘する。
 河野太郎防衛相は21日の会見で「在日米軍に対し、地元の理解を得ることが大事だと、くどいほど申し上げている。地元の皆さんには申し訳ない。防衛省として責任を持って対応したい」と語った。
 県は問題の経緯を調査、報告するよう防衛局に要求。広瀬勝貞知事が上京し、防衛相に直接抗議することを検討している。
※この記事は、2月24日大分合同新聞朝刊19ページに掲載されています。
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