新しい大分合同新聞、始まりました
Gate・紙面ビューアー体験キャンペーン
202048日()

大分市内の駅無人化、障害者団体が3月中旬までにJR提訴

JR九州が大分市内で進める駅の無人化を巡り、3月中旬までに同社を提訴することを決めた「だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会」のメンバー=29日、大分市内
JR九州が大分市内で進める駅の無人化を巡り、3月中旬までに同社を提訴することを決めた「だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会」のメンバー=29日、大分市内

 障害のある人や支援者でつくる市民団体「だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会」は29日、大分市内で駅の無人化を進めるJR九州に対する訴訟を3月中旬までに大分地裁へ起こすことを決めた。同社は無人化駅で列車の乗降の介助を希望する人に「前日までの予約」を求めていたが、昨年12月に「事前連絡」へと変更。同会は「制約は依然としてある。裁判で問うべきだ」と判断した。
 同会は無人化に反対している。介助に予約が必要になった点を、社会的な障壁を取り除く「合理的配慮」を欠いた対応だと批判。障害者差別に当たるとして提訴する方針を昨年11月に決めていた。同社はその直後、介助に関する利用案内の文言を変更した。「提訴とは関係ない」としている。
 同会はこの日、大分市内で同社の対応について協議した。参加者から「予約が必要なことに変わりなく、問題の本質的解決にならない」「視覚障害者の安全は保たれないままだ」との声が上がった。「無人化が他の駅に広がるのを防ぐためにも提訴が必要」と意見がまとまった。
 既に無人化された敷戸駅を利用する障害者3人が原告になる予定。同社に1人1万円の慰謝料を求める形を取り、合理的配慮の不備を問う。 

<メモ>
 JR九州は鉄道事業の合理化を進めるため大分市内8駅で無人化を計画。2018年3月以降、牧、敷戸、大分大学前の3駅で実施した。以前から無人駅だった滝尾、幸崎を含め計5駅に、監視カメラで安全を確認する遠隔案内システムを導入した。介助の予約は電話やファクスで受け付け、従来はポスターなどで「乗車前日の午後8時まで」と求めていた。

※この記事は、1月30日 大分合同新聞 19ページに掲載されています。

最新記事
大分市内の3病院が診療再開
大分市の20代男性銀行員が感染
大分県立美術館、1ヵ月ぶりに再会
春の全国交通安全運動始まる 大分県警「危機的状況」
豊後高田市、8日に小中学校再開 登校拒否も容認、欠席扱いにならず
最新の紙面はこちら

ニュースアクセスランキング 8時51分集計

大分ニュース