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情を捨てた監督、献身的な選手重用

躍動トリニータ J1で輝いた1年の軌跡<1>

 今年2月、2019年のJ1シーズンが開幕した。6季ぶりに最高峰の舞台に戻ってきた大分トリニータの相手は昨季アジア王者の鹿島アントラーズ。試合終了直後、静まりかえる敵地の茨城県立カシマサッカースタジアムに響き渡ったのは大金星を奪った大分の凱歌(がいか)だった。
 ボールをつなぎ、常に先手を奪って2―1で勝利。積み上げてきたサッカーでもぎ取った1勝は今季の躍動の出発点になった。
 大分は目標に掲げた勝ち点45を上回り、J1残留を達成した。指揮を執り始めて4季目となる片野坂知宏監督とともに躍進したチームの一年を振り返り、来季の展望をするとともに、片野坂監督、大分フットボールクラブの榎徹社長にインタビューした。(4回続き)

 12勝11分け11敗で勝ち点47。昨季J2・2位から6季ぶりに昇格したJ1ということを考えれば、上出来な結果だろう。自陣からパスをつないでボールを保持し、主導権を握って攻めていく片野坂知宏監督の戦術がJ1でも通用することが示された。
 昨季、J2でリーグトップの76得点を挙げた攻撃力がどこまで通じるのかという心配もあったが、敵地で迎えた鹿島との開幕戦で打ち消した。序盤からボールを支配して、J2時代と変わらない戦いを披露。FW藤本憲明の2ゴールで金星を挙げた。主将のDF鈴木義宜は「自分たちのスタイルが間違っていないことを再確認できた」とうなずいた。
 ここから勢いに乗ってリーグ前半戦は躍動した。開幕から4試合で3勝を挙げ、3位に浮上。以降も第6節から7試合負けなしを記録するなど勝ち点を積み重ね、前半戦を4位で折り返した。
 好調を維持できたのは、謙虚さを失わなかったことも大きい。片野坂監督は「われわれはJ1で18位からのスタート。狙いを合わせて戦わなければならない」と繰り返した。試合ごとに相手の特徴を分析。自分たちのサッカーを貫きつつも、緻密な戦術を立て、相手の状況に応じて柔軟な戦いを続けた。それが奏功し、シーズンを通じて不調に陥ることはなかった。
 片野坂監督の選手との接し方にもJ2時代から変化があった。「J1では厳しい戦いが続く。自分が甘くならないように」と、選手に対しての情を捨てメンバー選考も状態と実力を重視。特に練習への取り組む姿勢を大事にし、チームのために戦える選手を重用した。結果としてピッチには勝負にこだわる11人がそろい、厳しい試合でも勝ち点を拾った。
 夏の移籍期間に藤本が神戸に移籍し、対戦相手から分析されたリーグ後半戦はやや勢いが衰えた。それでも連敗したのは今季2度だけ。安定感のある戦いぶりが光っていた。
※この記事は、12月12日大分合同新聞朝刊19ページに掲載されています。
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