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ハンセン病「衝撃忘れぬ」 徳田弁護士50周年講演会

 ハンセン病元患者の国家賠償請求訴訟や家族訴訟で弁護団の共同代表を務める徳田靖之弁護士(75)=別府市=の弁護士活動50周年記念講演会が15日、大分市内であった。自身が携わってきた両訴訟や薬害エイズ訴訟、障害のある人や家族らと続けている市民運動などを振り返り、「出会いを大切に生きてきた。50年は通過点。命ある限り、皆さんと共に歩んでいきたい」と語った。
 徳田氏は1969年に弁護士登録した。国の誤った隔離政策を断罪したハンセン病国賠訴訟(98~2001年)で元患者らの救済を勝ち取り、今年6月に熊本地裁で判決が言い渡された家族訴訟も勝訴に導いた。
 ハンセン病問題に取り組むようになったきっかけは、療養所の星塚敬愛園(鹿児島県鹿屋市)に隔離させられた男性から九州弁護士会連合会に届いた手紙だったという。「人権の守り手であるべき弁護士が沈黙したままだ」という内容で、「衝撃は今も忘れることはできない」。その後、敬愛園に毎月通い、元患者らと家族のような関係ができたという。
 「ハンセン病の人たちのために人生を懸けた医師や看護師が、中絶や断種手術などの人権侵害をしていた。誰かを救う、何かしてあげるという意識に差別が潜むと思った」と指摘した。
 障害のある人や家族に寄り添った活動にも奔走している。1998年に大分市で起きた在宅重度障害者と母親の無理心中事件を機に発足した「在宅障害者支援ネットワーク」や「だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会」に携わり、現在はJRの駅の無人化反対活動も展開。声を上げることの重要性を示し「諦めず闘い続けることで新しい時代が切り開ける」と訴えた。
 大分で活動する意義について「全国的に大きな事件事故は地方で起きている。地方にいる人間が自分たちの問題として取り組まない限り、被害に遭った人は報われない。田舎で生きることの誇りを胸に、大分の人と闘うことを大事にしていきたい」と強調した。
 講演会は徳田氏と関わりのある個人・団体でつくる実行委員会が企画。県内外から約1200人が集まった。
※この記事は、7月16日大分合同新聞夕刊15ページに掲載されています。

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