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万葉びとの心に思いはせ百ヵ所 ゆかりの地訪れ歌詠む

 大分市富士見が丘西の自営業、安部宏一さん(84)は、日本最古の歌集・万葉集にゆかりの深い土地に足を運び続けている。13年前から各地の歌碑をたどり20県の約100カ所を訪問。声に出して歌を詠み、いにしえの世に思いをはせてきた。新元号「令和」の出典元となった万葉集に世間の関心が高まる中、「万葉びとの心に近づけるよう旅を重ね、魅力を周囲に伝えたい」と話している。
 きっかけは2005年秋、京都で開かれた母校・佐伯鶴城高の同窓会だった。「君は古典が好きだったよなあ」と昔話に花が咲き、高校時代から興味のあった万葉の世界にあらためて意識が向かったという。
 翌日、思い立って滋賀県東近江市にある有名な万葉歌碑へ。大きな自然石に、絶世の美人といわれた額(ぬか)田王(たのおおきみ)と大海人皇子(おおあまのおうじ)が交わした歌各1首が刻まれており、詠み上げてみると「古代最高のロマンスといわれる2首にすっかり引き込まれてしまった」。
 その後は年2回程度、歌が詠まれた場所などにある各地の歌碑を訪問。大分県内はもちろん福岡、広島、群馬、富山…。山や海などの風景を目の前にして大きな声で複数回、詠み上げると当時の情景を追想でき、歌への共感が深まるという。訪ねた歌碑と歌の意味を年賀状で紹介するのも楽しみの一つだ。
 妻を愛する心、人の死を悲しむ心など、人の心を素直に詠んでいるところに引かれる。「貴族だけでなく女性、防人(さきもり)、市井の人々まで、世代や地位に関係なくさまざまな人が詠んだ『国民全員の歌集』。そんな日本の古典から新元号が採用されたことがとてもうれしい」
 「令和」の引用元となった梅花の歌が詠まれた地、福岡県太宰府市にもかつて訪れたことがある。元号が変わった5月1日はくしくも自身の誕生日。「新しい時代が始まった日に生まれた者として、令和時代を充実して送りたいですね」
※この記事は、6月15日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。
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