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大分大「喫煙者採用せぬ」 無煙環境を推進 

 大分大は23日、喫煙者を原則として採用しない方針を明らかにした。2007年から推進している「無煙環境づくり」の一環。学生や教職員の健康増進、快適に学び働ける環境を整備し、教育・事務の効率化を図るとしている。
 大分大によると、非喫煙者の優先採用などを盛り込んだ選考方針を3月に定めた。喫煙習慣の有無を試験時の面接で聞き取って確認する。採用後に喫煙者と判明しても罰則などはないが、産業医による禁煙指導を受けさせる。
 現時点で選考方針に基づいて採用したケースはなく今後、適用する。「方針の導入は全国の大学で最も早いのではないか」(北野正剛学長)という。長崎大も同様の採用方針を明らかにしている。
 大分大は07年から禁煙を推進。11年までに大分、由布両市内のキャンパス(計3カ所)の屋内外を全面禁煙とし、喫煙所を撤去した。14年からは学生と教職員を対象に無料の禁煙治療をしており、今年3月末までに延べ計459人が受診している。
 県庁での定例会見で北野学長は「勉強においても仕事においても健康が一番。無煙環境をつくり、健康意識の高い学生を育てることが、地域社会に役立つ人材を育てることになる」と話した。

〇「世の中の流れ」「行き過ぎ」
 喫煙者を原則採用しない大分大の方針に、学生や市民からは賛否両論が出ている。健康面に配慮した「世の中の流れ」と評価する声がある一方、個人の趣味・嗜好(しこう)を判断基準とすることに「行き過ぎ」と反発する人もいる。
 喫煙しない理工学部3年の女子学生(21)は「民間企業でも禁煙を採用条件とする動きがある。学生も『喫煙が就職活動を左右するんだ』と意識し、たばこをやめるきっかけになれば」。禁煙社会の加速を期待した。
 同学部3年の男子学生(20)は喫煙している。「問題は分煙に協力できない人のマナーではないか。嗜好自体を悪とみなしている」と違和感がある。「喫煙家の優秀な先生を逃がすことにもならないか」
 学問の府の決断に対して、大分市中心部の喫煙所にいた同市大道町の女性会社員(35)は「さらに肩身が狭くなる。仕事の能力とは関係ないはずなのに…」と表情を曇らせた。
 同大教職員の見方はどうか。教職員組合書記長で労働法が専門の小山敬晴(たかはる)准教授(経済学部)は「労働行政は採用時に個人の趣味や嗜好を基準にしないよう推奨している。大学の方針は合理性が見いだせない」と指摘。「受動喫煙防止は取り組むべきだが、禁煙指導など病気のような扱いは疑問」と訴える。
 大分労働局は「個別事案にはコメントできない」とした上で、「応募者の適性・能力を基準とした公正な採用選考をするよう周知啓発している」と話した。
※この記事は、4月24日大分合同新聞朝刊1ページに掲載されています。
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