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生息域追われ、竹田市神原の麓に出現 ニホンカモシカ守れ

 国の特別天然記念物「ニホンカモシカ」が竹田市神原の祖母山麓に姿を現すようになった。急増するシカが餌を食べ尽くし、生息域が変化しているとみられる。頭数の減少で絶滅も心配され、有害鳥獣駆除に巻き込まれないよう住民が対策に乗り出した。
 ニホンカモシカはウシ科の日本固有種。日本書紀や万葉集にも記述がある。標高1500~2千メートルの高山域に生息し、警戒心が強いことで知られる。祖母・傾・大崩(おおくえ)ユネスコエコパークのシンボルマークにもデザインされている。
 九州各県の調べでは、九州の生息数は1996年に約2200頭だったが、2013年には約800頭まで減少。祖母・傾山系では数十頭程度とみられている。近年は神原地区で民家近くの畑などに出没し、住民は野菜の味を覚えさせないように追い払っている。3月には道路から約30メートルの斜面でも姿が確認された。
 原因として考えられるのがシカの増加。岩本俊孝・宮崎大学名誉教授(生物学)は「猟師が減り、雌ジカの捕獲禁止期間が設けられたことでシカの頭数と生息域が拡大した。ニホンカモシカは頭数が減り、標高の低い所に生息域を移しているようだ」と分析する。
 シカによる農業被害を防ごうとわなや猟銃での駆除が進むが、保護すべきニホンカモシカが犠牲になる可能性がある。祖母山麓自然・人共生空間整備プロジェクト実行委員会と市教委は、注意を呼び掛ける写真付きの看板設置を進める。工藤桂太会長(44)は「地域にとって大切な動物。なるべく自然な状態で保護を進めたい」と話している。
※この記事は、12月22日大分合同新聞朝刊18ページに掲載されています。
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