成田空港オーランド直行チャーター便の搭乗口にて(C)ORICON NewS inc.
日本の格安航空会社(LCC)ZIPAIRによる成田―米フロリダ州オーランド間の直行チャーター便が23日、初めて運航された。アジアからオーランドへの直行便は今回が初の試みで、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートを擁する世界有数の観光都市と日本を結ぶ新たな空のルートが誕生した。
【写真】「長年の夢だった⋯」感慨深く語るZIPAIR社長・西田真吾氏
同日、成田空港を出発したZG714便は、約12時間30分のフライトを経てオーランド国際空港に到着。これまで日本からは乗り継ぎが必要で、移動には20時間以上を要していた“テーマパークの聖地”へ、直行でアクセスできたことは大きな節目となる。
出発前に行われたセレモニーでZIPAIR Tokyoの西田真吾社長は、「皆様の大切な旅や冒険をZIPAIRがお手伝いできることを大変光栄に思います」とあいさつ。「ZIPAIRは『行きたい』というお気持ちをまっすぐにつなぎ、新しい旅の扉を開くお手伝いをしたいという思いで、この直行チャーター便を実現しました」と、その意義を語った。
今回のフライトにはボーイング787型機を使用。同機は東京から欧州や米国東海岸まで到達可能な航続性能を持つが、西田社長は「それでもオーランドへの直行運航は大きな挑戦です。通常の航空会社では貨物も搭載しますが、今回はお客様と手荷物のみに特化することで運航を実現しました」と説明した。
また復路では偏西風の影響を受けるため、最大290席のうち約230席に制限するなど、安全性と確実性を最優先とした運航体制を採用しているという。
西田社長は今後について、「すぐに定期便化することは容易ではありませんが、このチャーターフライトが新たな展開を迎える際に、皆様に『この初便に乗った』と思い出していただける日が来ることを願っています」と期待を込めた。
満席となった初便の搭乗者全員には、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのトートバッグとカチューシャがプレゼントされた。
搭乗した愛媛県から訪れた母娘は、「オーランドは初めてです。ずっとディズニーワールドに行きたかったのですが、乗り継ぎがネックでした。直行便があるなら今しかないと思いました」と笑顔を見せ、新たな旅への期待を語った。
ZIPAIRは日本航空(JAL)グループの中長距離LCCとして、北米やアジア路線を中心にネットワークを拡大している。今回のオーランド直行チャーター便は2月から3月にかけて計4往復8便が予定されており、今後の定期便化への期待が高まっている。