ウクライナのザポリージャ原発=2023年6月(ロイター=共同)
【キーウ共同】ロシア軍が4年以上占拠するザポリージャ原発を抱えるウクライナ南部ザポリージャ州エネルホダル市のドミトロ・オルロフ市長は1日までに、同原発は職員不足のため管理が行き届かず、設備の劣化が進んでいると指摘した。ウクライナが管理権を取り戻したとしても「安全稼働には数年を要する」との見方を示した。退避先の州都ザポリージャで4月28日、共同通信の取材に答えた。
オルロフ氏は、ロシアは同原発を「巨大な軍事基地」として利用しており、内部から原子力事故を誘発することができると指摘。「世界を脅迫するための手段にしている」と非難した。
オルロフ氏によると、侵攻直後の2022年3月にロシアが占領する前は約1万1千人が働いていたが、現在は4千~4500人で4割前後にまで激減。大半はウクライナ人だが、侵攻後に雇われた職員も多く、専門知識を持つ技術者が不足しているという。
原子炉は冷温停止中だが、状況を常時監視する必要がある。オルロフ氏は「かつて7人でこなしていた業務を、今は1人で回している」と指摘した。
ウクライナメディアによると、ロシア軍はザポリージャ州の7割以上を制圧し、エネルホダル市も占領されている。オルロフ氏は、原発職員は「ウクライナ側と接触しないよう通信手段を含め常に見張られている」と強調。ロシア軍の占拠に抵抗したため撃たれた職員もいると説明した。
原発周辺では無人機による攻撃が多発している。オルロフ氏は、原子炉は建屋や格納容器で保護され、飛行機の衝突にも耐えられる強固な構造だと説明。ただちに重大な事故にはつながることはないと述べた。
ザポリージャ原発 ウクライナ南部ザポリージャ州にある欧州最大の原発。旧ソ連で開発されたロシア型の加圧水型軽水炉が6基あり、1号機は1984年に初臨界した。出力はいずれも100万キロワットで、ウクライナの総電力の約2割を担っていた。ロシア軍が2022年3月に攻撃して占拠。一方的に「国有化」を宣言した。原子炉は全て冷温停止状態にある。冷却には電力が必要だが、外部電源喪失が相次いでいる。
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