ロシア・サンクトペテルブルクの博物館に展示された無人機=3日(共同)
【モスクワ共同】ロシアのウクライナ侵攻開始からの日数が12日、第2次世界大戦で約2700万人とされる甚大な犠牲を出しながらナチス・ドイツ軍を撃退した独ソ戦の日数、1418日間を超えた。4年弱に及ぶ侵攻によるロシア経済の疲弊も指摘されるが、プーチン政権は独ソ戦の勝利という国民的な記憶を、ウクライナに対する最終的な勝利と重ね合わせて士気高揚を図っている。
モスクワに開設された特別軍事作戦を紹介する「英雄博物館」。入り口には、壁一面に1945年の独ソ戦の勝利直後のパレードの映像が流されていた。「兵士は祖国と国境を守る困難な任務を遂行している」。ガイドはパネルで、独ソ戦とウクライナ侵攻で戦死した兵士を交互に紹介。ロシアは今も防衛戦争を戦っていると説明した。
ウクライナ側の地雷や戦利品、ロシアの無人機や航空機の模型を解説し「展示はまもなく、ロシアの勝利と作戦の完了を反映することになるだろう」と締めくくった。
来場したリュドミラさん(72)は友人が兵士だという。「ロシアは自衛をしているだけ。西側諸国が武器を供給し続けているから戦争が終わらない」との見解を披露し「夏までに平和が訪れてほしい」と語った。
第2の都市、サンクトペテルブルクで民間団体が中心になってつくった特別軍事作戦の博物館には、ボランティアが製作した迷彩ネットや購入した装備品などが並ぶ。団体は来場者らに寄付を募り、定期的に戦地に救援物資を運んでいる。侵攻で父親を亡くした人や息子が行方不明になった母親らも仲間に加わっている。
運営に携わる元兵士の男性は「独ソ戦の時と比べると兵力は少ないが、無人機や最新技術の活用で戦闘ははるかに激しくなっている」と指摘。「ロシアがもっと強かったら4年間も戦わなくて済んだ」とつぶやいた。
独ソ戦 第2次世界大戦中の1941年6月22日、独ソ不可侵条約を破ってナチス・ドイツ軍が旧ソ連に侵攻した。奇襲に成功したドイツ軍はソ連軍を圧倒し、首都モスクワに迫ったが、ソ連軍は42年8月からのスターリングラード(現ボルゴグラード)の戦いに勝利し反撃。現在のウクライナやベラルーシも最激戦地の一つとなった。ドイツはモスクワ時間の45年5月9日未明に無条件降伏。民間人も含めたソ連側の死者は約2700万人とされ、ドイツ側を大幅に上回る。ロシアでは祖国を守り抜いた戦いとして「大祖国戦争」と呼ぶ。
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