【ベルリン共同】バルト3国のラトビアは29日、約280キロに及ぶロシアとの国境沿いのフェンス整備が完了したと発表した。ラトビアのコズロウスキス内相は「安全保障上重要だ。究極の目標は、欧州連合(EU)東部に最も近代的な国境警備体制を構築することだ」として、フェンスに最新の監視システムを設置する考えを示した。
フェンス設置の背景には、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する警戒感がある。ロシアは夏以降、バルト3国やポーランドに対する無人機や戦闘機を使った挑発行為を繰り返している。
EUは、ロシアとベラルーシが欧州を混乱させるために移民を「武器」として送り込むハイブリッド攻撃を仕掛けているとみており、不法移民の流入阻止も狙いだ。
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