カビ由来の成分を使った薬剤について説明するティムスの蓮見恵司会長=25日、東京都渋谷区(同社提供)
カビ由来の成分を使った薬剤を急性期の脳梗塞患者に投与する国際臨床試験(治験)が始まったと、東京農工大発のバイオベンチャー「ティムス」が明らかにした。従来の治療薬は、脳出血の副作用のため発症後原則4時間半以内しか使えないが、この薬剤は前段階の国内治験で、12時間までの有効性と出血を抑える効果が示された。
脳の血管に血の塊(血栓)が詰まる脳梗塞は、発症後早期の血流再開が重要。治療には主に「t―PA」という血栓溶解薬が使われるが、時間経過とともに出血リスクが高まる。カテーテルで血栓を回収する血管内治療も有効だが、一定以上の太さの血管が対象。そのため、同社によると患者の約7割は有効な治療法がないという。
新たな薬剤は、東京農工大名誉教授の蓮見恵司・同社会長らがカビから発見した「SMTP」と呼ばれる化合物の一種「TMS―007」。血栓を溶かす作用に加え、炎症を抑えて出血を防ぐ効果があるとされる。90人を対象にした国内治験で、有効性と安全性を示す結果が出た。
国際治験は、日本を含む約20カ国で進める。
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