ハンガリーにあるドルジバ・パイプラインの施設=2022年5月(ロイター=共同)
【ウィーン、キーウ共同】欧州連合(EU)加盟国のハンガリーとスロバキアが、ウクライナと対立を深めている。両国が依存するロシア産原油を運ぶパイプラインがウクライナ軍に攻撃され、一時的に供給停止したためだ。両国はEUの対ウクライナ軍事支援強化に賛同せず、ハンガリーはウクライナのEU加盟にも反対している。対立は欧州の結束の乱れにつながりかねない。
ウクライナは8月中旬以降、ロシアからベラルーシやウクライナを経由して原油を送る「ドルジバ・パイプライン」のロシア国内の関連施設を無人機で攻撃。西部ブリャンスク州の送油施設などで火災が発生し、22日までに供給が停止した。
欧州諸国はウクライナ侵攻を受けてロシアからのエネルギー輸入を段階的に停止しているが、ハンガリーとスロバキアは輸入を続けている。両国は、EUの外相に当たるカラス外交安全保障上級代表に書簡を送り、国内の安定供給に重大な支障があると訴えた。
これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、パイプラインの名称、ドルジバ(友情)にかけて「『ドルジバ』の継続はハンガリーの姿勢次第だ」と発言。ウクライナのシビハ外相も「ハンガリーはエネルギーの調達先を多様化し、ロシアから独立するべきだ」と強調した。
ただ、こうした応酬はロシアに融和姿勢を取るハンガリーとスロバキアを刺激し、欧州の分断を狙うロシアの思うつぼになる可能性がある。
ハンガリーのオルバン首相は8月中旬、ウクライナが昨年の電力需要の4割をハンガリーから輸入したとし、電力供給が途絶えれば「たった1日でウクライナの崩壊を引き起こせる」と主張。24日のゼレンスキー氏の発言に触れ「脅迫や攻撃を続ければ、EUには加盟できない」と脅した。
スロバキアのブラナール外相も、ウクライナはディーゼル燃料の1割をスロバキアに頼っており、パイプラインへの攻撃で「ウクライナも十分な燃料を得られなくなる」と指摘、自制を求めた。
ドルジバ・パイプライン ソ連時代の1960年代に稼働開始した欧州向け原油パイプライン。ドルジバは「友情」の意味。ロシアからベラルーシに入った後、南北の2ルートに分かれる。北ルートはポーランド、ドイツに至り、南ルートはウクライナからハンガリーやスロバキア、チェコなどに延びる。ウクライナメディアによると、現在同パイプライン経由でロシア産原油を輸入している欧州連合(EU)加盟国はスロバキアとハンガリーのみ。
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