【キャリアに悩む学生や若手社会人へ】スポーツもキャリアも本気で取り組む | 社会人アメフト選手が選んだ“コンサル”という道

社会人アメフトチーム、富士フイルム海老名ミネルヴァAFCの選手として活躍しながら、コダワリ・ビジネス・コンサルティングへ新卒入社し、コンサルタントとしても第一線で働く牧野さん。学生時代、競技に打ち込んでいた彼がなぜコンサルティング業界に飛び込んだのか?牧野さんは、どちらかを諦めるのではなく「どちらも本気で取り組む」という選択をしました。
スポーツと仕事、両方を本気で続ける挑戦の中で見えてきた自分の軸や可能性の広げ方とは?
やりたいことがわからない、キャリアに迷っている──そんな悩みを抱える人たちにとって、新たな気づきやヒントとなるはずです。
今回は、スポーツマンコンサルタントのリアルに迫ります。
就活の背景「競技とキャリアの両立」を考えた瞬間
─学生時代、競技に打ち込む中で、就職活動はどのように意識されていましたか?
大学時代は、とにかくアメフト漬けの日々を過ごしていました。
練習は週6日で、夏と冬に少しだけオフがある程度でした。授業もなるべく早い時間に終わらせて、すぐにグラウンドへ向かうという毎日で、生活のすべてをアメフト中心に組み立てていたと思います。
そんな生活だったので、就活についてしっかりと考え始めたのは大学3年の終わり頃でした。周囲と比べてもかなり遅いタイミングだったと思います。部活と就活の両立は正直厳しいと感じていたため、思い切って大学を5年に延長し、就活に専念する道を選びました。先輩たちから「勢いで就職したけど、あとから後悔した」という話を聞いていたこともあり、自分はそうなりたくないという気持ちが強かったです。
就活当初は、コンサルという選択肢をまったく考えておらず、テレビ業界や広告業界などにも興味があり、幅広く企業を見ていました。ただ、どれも「これがやりたい」とは言い切れず、面接で「入社後にやりたいことは?」と聞かれるたびにうまく答えられないことが続きました。自分の中で軸が定まっていないことに気づき、どう進むべきか悩んでいた時期でもあります。
そんな時、たまたまコダワリ・ビジネス・コンサルティングという会社から届いたオファーをきっかけに初めてコンサルという業界に触れました。
最初はぼんやりとした関心しかなかったものの、やりたいことがまだ定まっていない自分にとって、幅広い業界を経験できる環境が魅力的に映るようになりました。面談を重ねるうちに、「人が事業をつくる」という企業理念や、新規事業に積極的に挑戦できる風土に強く惹かれ、ここでなら自分のやりたいことが見つかるかもしれないと感じたのを覚えています。
当時の私には明確な軸がなかったからこそ、「自分の可能性を広げながら将来を考えたい」という想いが強まり、さまざまな業界や職種に触れられるコンサル業界に自然と惹かれていったのだと思います。
何かやりたいことを見つけたときにすぐに動けるよう、まずはビジネススキルのベースを身につけたいと考え、コンサルタントというキャリアを選択しました。今振り返っても、この選択に間違いはなかったと言えます。
また、コダワリから内定をいただいた後に、ラグビー観戦の社内イベントに誘っていただく機会がありました。
試合を観ながらやっぱりアメフトをもう少し続けたいという思いが再燃し、「競技もキャリアも、どちらも本気で取り組みたい」と強く思うようになりました。
そのうえで、自分が選んだコンサルという働き方は、環境やタイミングによってはスケジュールを柔軟に調整できる場面もあり、競技との両立が現実的に感じられました。
ありがたいことに、社長からも「やったらいいじゃん」という前向きな言葉をいただき、社会人チームに所属する決心が固まりました。

なぜスポーツを続けながらコンサルティング業界を選んだのか?
─ハードな業界と言われるコンサルタントとして働くという選択は、なかなか珍しいですよね。アメフトを続けながら両立しようと思ったきっかけや、実際働いてみてどう感じたかを教えてください。
仕事と競技、どちらかを諦めるのではなく、どちらも全力で取り組みたいと考えたときに、自分にとって最も現実的で前向きな選択肢が、コンサルという働き方でした。
もちろん、どんな職種であっても両立は簡単ではありません。ただ、コンサルはプロジェクトベースで動くため、時期によって忙しさに波があります。プロジェクトの進行状況やチームの方針にもよりますが、状況に応じて働く時間や場所をある程度自分で調整できる機会もあり、自分次第で工夫できる余地がある点が、競技を続けたい私にとっては非常に大きなメリットでした。
実際、入社してからも変わらず、退勤後に毎日トレーニングに通う生活を続けられています。もちろん業務のボリュームが多い時期もありますが、「この時間までは集中して仕事、そこからはトレーニング」と調整することで、どちらも疎かにせずに続けてこられています。
また、コンサルの仕事を通じて得たスキルや思考法は、アメフトにも確実に活きています。たとえば、相手の出方を見ながら瞬時に判断を下すプレーでは、状況を構造的に捉える力が役立ちますし、プレーの意図を理解した上で柔軟に対応する姿勢は、まさに業務上でも求められる姿勢と重なります。

【公式Xより】中央でボールを構えているのが富士フイルム海老名ミネルヴァAFC所属の牧野さん
ワークライフバランスと仕事のリアル
─両立可能とはいえ、スケジュール管理は簡単ではないと思います。実際の生活リズムはどんな感じなのでしょうか?
平常時のスケジュールは、朝9時ごろから仕事をスタートします。現在は、新規事業関連の業務に携わっており、まずは朝会でその日のタスクや進捗を上司と確認し、その後は現在進めているプロジェクトに関連したリサーチや資料作成などに集中します。順調に進めば、18時~19時には業務を終え、ジムに直行。トレーニングを2時間ほど行い、夕食をとって1日が終わる、という流れです。
一方で、案件のボリュームが大きくなった時期はまったく異なり、朝8時から業務を開始し、ミーティングやクライアント対応、資料修正などが深夜まで続く日もありました。ときには想定外の会議が夜遅くに入ることもあり、その後に自分の作業時間を確保する必要が出てきます。自分の裁量で作業スケジュールを組める分、納期前や重要な局面ではつい遅くまで取り組んでしまうこともありました。そういった時期には、睡眠時間を削ってでもやりきる覚悟で臨んだこともあります。
そうした状況下でも、トレーニングの時間は出来る限り確保したいと考えています。業務の合間に短時間でも体を動かしたり、週末の練習に向けて体力の調整をしたりと、競技のリズムを崩さないよう工夫しています。
土日は早朝から2〜3時間のハードな練習が入るため、平日の疲れを残さないよう体調管理には特に気を配っています。秋シーズンには隔週で試合も組まれており、平日と週末の両方に集中力を求められるタフな日々が続きますが、どちらも諦めたくないという想いが日々の原動力になっています。
今後の展望と就活生へのメッセージ
─今後の展望やキャリアについて、どのように考えていますか?
先述の通り、現在は新規事業プロジェクトに関わっています。そこで得た知見や経験を活かし、今後はコンサルティング領域のエキスパートとして成長していくのか、あるいは事業責任者として自ら新しい価値を生み出していくのかを模索しています。
私は、コンサルタントとしては特別器用なタイプではありませんが、任された仕事を地道にやりきる姿勢を大切にしています。実際、忙しいプロジェクトの中でも、短い納期を乗り越えて成果を出したことが評価され、社長賞をいただく機会もありました。もちろん嬉しさはありましたが、それと同時にまだ自分は道半ばという感覚も強く、より一層努力しようという気持ちが強まりました。そのため、特定の分野で深く専門性を磨いていくスタイルが合っていると感じています。今回の新規事業のテーマに取り組む中で、「この領域は牧野に任せよう」と信頼されるような存在になりたいと思っています。
アメフトでも、私のポジションはオフェンスラインの中でもセンターという役割で、試合中唯一ボールに触れるポジションです。責任も大きく、周囲からの信頼が欠かせません。誰もがやりたがるポジションではありませんが、だからこそ任されることにやりがいを感じています。
今後、アメフトは一定のタイミングで一区切りをつけることも視野に入れています。環境の変化や体力的な負担を見ながら判断する予定ですが、今はできる限りの力を出し切りたいという気持ちの方が強いです。
キャリア面に関しては、ひとつのプロジェクトを任せられるコンサルタントとして、または新規事業を推進するリーダーとして信頼される存在になることを目指しています。そのために、周囲の意見に耳を傾けながらも、自分の考えを持って柔軟に動けるよう日々意識しています。
─就活生へ向けてメッセージがあればお願いします。
就職活動では、どんな会社に入るかは人生において非常に大きな選択です。事業内容や企業文化、働いている人たちの雰囲気など、複数の要素をしっかり見て、自分が納得できる場所を選んでください。妥協ではなく、ここで働きたいと心から思える環境を見つけてほしいと思います。そして、就活は「自分の軸を見つけるプロセス」でもあると思います。迷いながらでも、行動する中で自分にとって大事なことが見えてくるはずです。
特に、これからもスポーツを続けていきたいと考えている人にとっては、ワークライフバランスを保てるかどうかを重視して企業を選ぶことを勧めたいです。特に練習時間を確保できないほど忙しいと、競技も仕事も楽しめなくなってしまう可能性があります。口コミや社風も参考にしながら、自分が長く前向きに続けられる場所を見つけてほしいです。無理なく続けられる環境を見極めながら、ぜひ自分に合ったキャリアを築いていってください。
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