【創業4日後、工場が全壊】それでも続けた理由——次の灯・黒川聖馬の起業ストーリー

1. 創業の原点は、1件の“未払い案件”でした
2018年7月2日、黒川聖馬は岡山で会社を設立しました。
現在の次の灯株式会社の始まりは、華やかな起業ストーリーではなく、1件のホームページ制作案件にありました。
自動車部品リサイクル会社のサイト制作を請け負い、公開まで完了。しかしその直後、依頼主とは連絡が取れなくなり、制作費も未払いのまま。残されたのは、インターネット上に公開されたサイトだけでした。
ところが、そのサイトには問い合わせが届き続けます。
「どこに頼めばいいかわからない」
「処分方法がわからない」
「相談先が見つからない」
困っている人はいる。けれど、解決する仕組みがない。
その社会の空白が、新たな事業の出発点になりました。
「世の中には、困っている人がいるのに、誰も拾えていない課題がたくさんある。
その“見えていない不便”を見える形にできれば、価値になると思ったんです。」
—— 黒川聖馬
専門知識も、業界経験も、十分な資金もない。
それでも黒川は、“ないもの”ではなく、“ある課題”に賭けることを選びました。
2. 創業4日後、工場が全壊。それでも止まらなかった
設立から、わずか4日後。
西日本豪雨が岡山を襲い、工場は全壊。創業直後の会社にとって、あまりにも大きな出来事でした。
事業継続すら危ぶまれる状況。
それでも、挑戦は終わりませんでした。
同年9月、多くの支援を受けながら事業を再始動。ゼロどころか、マイナスからの再出発でした。
「正直、簡単な道ではありませんでした。
それでも、やる理由しかなかった。やらない理由は、ひとつもなかったんです。」
—— 黒川聖馬
逆境の中で黒川が得たのは、“事業は一人でつくるものではない”という実感でした。
この経験は、その後の組織づくりにも色濃く反映されています。
3. 業界の常識を変える。デジタルで切り拓いた新市場

2019年、同社は業界でも先駆けとなるリビルトパーツのインターネット通販・買取事業を開始しました。
従来、商用車部品の取引は、電話・FAX・紹介などアナログな手法が中心でした。そこへデジタルの仕組みを持ち込み、流通の在り方そのものを変えようとしたのです。
単に商品を売るのではなく、必要な部品を、必要なタイミングで、必要な現場へ届ける。
その実務機能こそが、同社の競争力になっています。
「新しいことをするときに大事なのは、派手さじゃない。
現場で本当に使われるかどうか。そこに価値があるかどうかです。」
—— 黒川聖馬
“ベンチャーらしさ”より、“現場で機能すること”。
黒川の判断基準は、常にそこにあります。
4. 「環境にいい会社」では終わらない理由
次の灯株式会社は、商用車部品の循環再生事業、レアメタルの回収・再資源化事業を展開しています。あわせて、不要になった部品や資源に新たな価値を見出し、次の流通へつなぐ専門職「リサイクルバイヤー」の育成・採用にも力を入れています。
しかし、黒川が語るのは“環境貢献”だけではありません。
価格、品質、納期、供給力。
現場で選ばれる条件を満たさなければ、循環型の仕組みは社会に根づかない。
その考え方は、同社の象徴的な言葉にも表れています。
「捨てるより、儲かる仕組みをつくる。」
「きれいごとだけでは、社会は変わりません。
続く仕組みでなければ意味がない。
だからこそ、環境性と収益性の両立にこだわっ ています。」
—— 黒川聖馬
理想論ではなく、産業構造として成立させること。
そこに、同社の事業哲学があります。
5. 社名変更に込めた意思——「次の灯」という名前
2025年、社名を株式会社アイテムワンから次の灯株式会社へ変更しました。
そこには、事業そのものを象徴する思想があります。
役目を終えたもの。
捨てられるはずだったもの。
誰かにとって不要になったもの。
その中に残る価値を見出し、次の誰かへつないでいく。
「誰かにとっての終わりが、次の誰かの始まりになる。
まだ消えていない灯火を、社会へ返していきたい。その想いを社名に込めました。」
—— 黒川聖馬
同社のミッションは、「地球の資源を自給するセカイを、実装する。」
その言葉は、理念ではなく、現場で進む事業そのものを指しています。
6. 岡山から全国へ。そして世界課題へ
地方発の環境ベンチャーでありながら、同社の視線は全国、そして世界課題へ向いています。

2023年・2025年にはJapan Mobility Showへ出展。加えて、関西物流展やIAAEなど業界展示会にも継続的に参加し、認知拡大と市場開拓を推進。
西日本ベストベンチャー100への認定。
SNS総フォロワー20万人を突破。
2026年4月、名古屋に営業所・物流センターを開設。今期中にはさらに2拠点の展開を予定。
岡山で始まった挑戦は、いま着実に広がっています。
「地方だから小さくまとまるつもりは全くない。むしろ、地方からだからこそできる ことがある。工場を持てる、現場に近い、産業に深く入れる、人の顔が見える——そういう強みを活かしながら、世界課題に挑みたい。環境課題も、資源問題も、経済安全保障も、東京の会議室だけで解決するものじゃないと思っています。現場で、再生して、回収して、届けて、価値に変える。その泥くさい実装が必要で、次の灯はその実装をやる会社でありたい。」
—— 黒川聖馬
一つの未払い案件から始まった物語は、いま、資源循環という大きな社会実装へと進化しています。
そして黒川が最後に伝えたいのは、次の灯の未来をつくる仲間へのメッセージです。
「いま、若い世代ほど社会の違和感に敏感だと思っています。便利だけど、このままでいいのか。豊かだけど、どこか空っぽじゃないか——そういう問いを持っている人は、きっと多い。次の灯には大企業のような正解はありません。その代わり、産業そのものを一緒につくっていく面白さがある。難しいテーマにワクワクできる人、きれいごとで終わらない仕事がしたい人、まだ世の中に十分知られていない“リサイクルバイヤー”という新しい仕事を、一緒に育てていきたい。そんな仲間と、次の灯をもっと大きくしたいと思っています。」
—— 黒川聖馬
地球の資源を自給するセカイを、実装する。簡単な道ではない。でも、だからこそやる意味がある。次の灯は、これからの時代に必要な産業を、現場からつくり続けます。

■会社概要
会社名:次の灯 株式会社(Tsuginohi Co.,Ltd.)
所在地:岡山県岡山市北区本町6-36 第一セントラルビル1号館3F(本社)
東京都品川区北品川1-1-11 第3小池ビル5F(東京オフィス)
代表取締役:黒川 聖馬
設立年月日:2018年7月2日
事業内容:自動車部品リサイクル・環境関連技術開発
ブランドステートメント:「めぐる、つなぐ、地球にイイコト」
URL:https://tsuginohi.com/
関連リンク
【公式サイト】https://tsuginohi.com/
【公式ムービー】http://youtu.be/6uDLHdLkZyk
【YouTubeチャンネル】https://www.youtube.com/@tsuginohi_okayama
【事業サイト】https://dpf-dpd.com/
【GPTW Japan】「働きがい認定企業」の次の灯をチェック!
行動者ストーリー詳細へPR TIMES STORYトップへ