サイクラーズグループで働くアスリートたち。 ~アスリート人材支援とアスリート人材を取り巻く環境

サイクラーズグループは、資源リサイクル事業と、サーキュラーソリューション事業を営む持ち株会社、サイクラーズ株式会社を含む10社を要するグループです。当グループには現在3競技11名のアスリートが在籍しており、日々の仕事をしながら競技に打ち込んでいます。

競技とキャリアの両立、デュアルキャリアを実現している社員たちですが、相互Winの部分もあれば、課題もあります。

当社での取り組みを通してアスリートキャリアへの取り組みについてご紹介するとともに、当社代表が、JCF(公益財団法人日本自転車競技連盟)会長の橋本聖子氏とアスリートキャリアについて、国内と現状と取り組みについて対談をいたしました記事をご紹介いたします。


サイクラーズグループでは、なぜアスリート採用を行っているのか

 ~ 管理本部 本部長 南 雄太








当社がアスリート採用に取り組んでいる一番の理由は、「競技とキャリアの両立」を支援することで、社会全体にとって意義ある仕組みを作りたいと考えたからです。アスリートは高い目標に向かって努力を重ね、自己管理能力や集中力、粘り強さ、柔軟性を日々体現しています。そうした経験や姿勢は、ビジネスの現場でも非常に価値があります。


また、アスリートが競技に集中できるような柔軟な働き方を提供することで、企業としての社会的責任(CSR)を果たすとともに、社員やお客様にとっても誇れる取り組みにしたいという想いがあります。


アスリート社員たちの働き方


現在は11名のアスリートを社員として受け入れており、それぞれが競技活動と仕事を両立できるよう、勤務形態を柔軟に設計しています。たとえば、午前中はトレーニング、午後は業務という形で勤務することもありますし、遠征や試合がある場合は事前にスケジュールを調整できる体制を整えています。配属されている部署では、業務内容を段階的に身につけてもらえるように設計しており、ビジネススキルの習得も支援しています。チームメンバーからも良い刺激になっている、という声が上がっています。


実際に仕事をしているアスリートたちと、直属の上司たちはどう考えているのか。直接の声をお届けしたいと思います。

アスリートたちにはこんな質問をしてみました。

・     サイクラーズグループへの就業を決めた理由

・     競技との両立はできている?

・     サイクラーズグループでのデュアルキャリアを選択してよかったこと

・     競技との両立の課題は?

・     この先、選手として、企業人としてどんなキャリアを目指したい?

また、上司にはこんな質問。

・     選手たちの仕事ぶりは?

・     アスリートキャリアの部下たちを持ってよかったことと、課題

・     アスリートキャリアの部下たちが働きやすくするために工夫していることがあれば教えてください。


Team Cyclers SNELは

当社で運営をしているTeamCyclersSNELは実業団型プロチームとして全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)が主催する国内最高峰のロードレースリーグ、Jproツアーシリーズに参戦、Jproツアーでのチームランキング5位以内と全日本選手権での表彰台を目指しています。

選手は全部で8名、うち6名はサイクラーズグループ3社にて勤務、4時間を通常業務、残りの時間をトレーニングに充てて活動、選手はデスクワークや、工場での作業など業務内容は分かれておりますが、週末などはチームでまとまって千葉でトレーニングを実施、業務と競技のデュアルキャリアを体現しています。またチームスタッフも同様にサイクラーズグループ4社にて勤務し、選手もスタッフもデュアルキャリアを体現しています。社会人としては1年目から2年目の選手たちです。



Team Cyclers SNEL メンバーたちは?

現場で働くメンバーも、デスクワークで働くメンバーもいますが、全員、仕事と競技を両立できる環境に魅力を感じて就業を決意しています。中には引退後の不安を持っている、同じチームで戦いたいメンバーと一緒に就業できるなどの理由を挙げてくれました。一時期体調を崩したメンバーがいたものの両立はできており、社会人としてのスキルアップは、マナー、知見、人間関係など多方向でポジティブに感じており、専業選手にはないメリットをしっかりと感じています。キャリアアップについても選手として具体的なレースと順位をターゲットにしつつ、企業人としても具体的な人物像を上げ2つのキャリアでしっかりと将来を描ける環境を築いています。課題としてあげているのが、練習と、仕事での体力。練習効率とストレスの解消など、バランスを取ることにそれぞれが苦労をしていることがうかがえました。この先のキャリアについては競技で結果を残しかつ、会社でも結果を残し貢献し、両方で成果を上げる、頼れる人材になることに対して非常に前向きに取り組もうという意欲を持っています。


自身もグループでの仕事と監督業のデュアルキャリアを築いている、三瀧監督

各選手とも社会人として積極的に仕事に挑めているように感じています。さまざまな面で今までよりも1歩2歩進んだ視点が持つことができてさらに成長し、仕事の幅を持たせることができると思います。

またチーム内のあるメンバーは私と同じ職場であり、選手と監督という立場と同時に上司と部下という関係性にもなるので、それぞれの指導の仕方には多少気を使いますが選手も理解してくれています。

別の職場にいるメンバーには、遠征中や移動時に仕事の話を振ったり、悩みを聞いたりして仕事上でも役に立てられるようにコミュニケーションを図っています。

選手としても活躍することにより、他のチームやアスリートに対して私たちのデュアルキャリアという形がアスリートにとって素晴らしいものであると体現、提唱していけるのは良い点ですし、さらに多方面へ広げていく事が選手や私たちスタッフ含めたチームとしての使命であると感じております。


Tean Cyclers SNELの選手が働く現場の上司たちは?

現場で働く選手の上司のコメント

半日は練習なので計画的に、部署の仕事の中で、目の前の対応ではなく、やらなければならないが後回しになりがちな重要な仕事を任せています。

目的を理解して工夫をしながら丁寧に着実に仕事を前に進めていますね。マイペースなところはあり、社会人としてはもっと能動的にそれぞれの役割を考えながら動けるともっと成長するのではと思います。このマイペースさはアスリートならではなのかもしれません。働く環境としては、競技でも活躍してほしいですからね。安全配慮を一番に考えています。

事務所で働く選手の上司のコメント

挨拶など誰よりもしっかりするのでムードメーカー的な存在ですね。私自身成果を出そうとする姿勢をみて頑張ろうと思えますし、引退したときに困らないようにビジネスをしっかり身に着けてもらう責任を感じています。半日でもしっかり仕事の価値を出してもらうために分担や、ローテーションを考えながら指導をするようにしています。


ハンドボール LEAGUE H参戦 地元チームメンバー

大田区に本拠地を置くハンドボールチームのメンバー3名が、東港金属の京浜島工場で構内作業員として働いています。

24時間362日(正月3が日以外)操業の工場ですが、試合や練習日程をシフト担当と共有しつつ、フルタイムで勤務しています。工場内で搬入のお客様の対応をする仕事ですので1日に相当な距離を歩いたり重量物を扱ったりしますので、仕事自体がトレーニングになるとか、ならないとか。

それぞれ、ハンドボールを続けながら仕事をしてきましたが、チームがある地元の当社に転職をして働いています。


ハンドボールチームのメンバーは?

転職理由としては、競技と仕事を両立できる環境への会社の理解、体を動かす仕事への希望、収入面での安定などを挙げています。現在は、競技との両立に問題は感じていません。

会社で働く中で特によかったと感じているのは、人間関係の良さです。全員がその点を挙げており、同僚が試合を見に来てくれることに喜びを感じています。また、会社での人との関わりを通じて、自分自身が人間的に成長していると実感しています。

一方で、疲労回復の面や、競技と仕事のどちらかが疎かになってしまうのではないかという不安は、今後の課題と捉えています。

将来的には、アスリートとしても企業人としても必要とされる、貢献度の高い人材になることを目指しています。


ハンドボール選手たちが所属する東港金属生産部の上司は?

自ら積極的に動き、現場としてはとても助かっています。チームスポーツの選手だけあり連携や、同僚、お客様とのコミュニケーションも良く、ファーストコンタクトのお客様も任せて安心。お客様の評判も良く、所属部署の雰囲気も良くなっています。私が、個人でやっている子供向けのスポーツ指導でも、彼らのスポーツのつながりから、他県の関係者とつながることができました。課題は、自らが能動的に考えて役割を果たそうとする分、間違っていた時にそれを納得してもらう指導には苦労している点ですね。どう納得してもらおうかといつも真剣に考えて工夫をしています。また、いつもモチベーション高く質の高い仕事をしてもらうには、ということも考えますね。応援には、応えて、頑張ってくれるところに、仕事においてもスポーツマンシップを感じます。


バスケットボール 3x3チームメンバーは?

自社チームを立上げ、現在2名の選手がグループで仕事をしています。1名はサイクラーズの経営戦略本部グループ戦略部にてグループ会社の支援業務。もう1名は本年の新卒で、東港金属の営業に配属されます。現在は2名ですがもう1名を採用予定。チームとしては助っ人をお願いして活動をしています。2名ともフルタイムで仕事をし、終業後の時間に練習にいそしんでいます。弊社の事務所が入っている大森ベルポートというオフィスビル内で開催される大会への出場を目指し奮闘中。新卒入社のメンバーです。


バスケチームメンバーは?

チームはまだ発足したばかりで、まずはチームとして試合をすることを第一にしています。また、個人で活動している別チームでも成績を上げ、上位試合への出場権を獲得することを目標にしています。練習日程も自分たちで調整をしており、自分たちの活動を適切に調整することで、業務と競技への取り組みを両立できていると思います。業種としても安定しおり、アスリートキャリアの制度もあるので、競技人として、企業人として安心して就業できる環境だと思いました。アスリートだからと言って特別扱いされることなく、責任ある業務を任せてもらえるので、競技外でも成長を実感でき、視野も広がりました。練習の疲れと業務繁忙期の疲れを、うまく調整しながら、上位リーグを目指し、アスリートキャリアのロールモデルとなって会社に貢献できればと思っています。


バスケットボールチームが所属する部署の上司は?

バスケットボールで培ったであろう「リーダーシップ」と「周囲を巻き込む力」を柔軟に発揮して仕事を進めてくれています。

競技のように、コミュニケーションをとりながら攻めていく姿勢は、そのまま仕事に生かされていて、自分をはじめ、周囲にも良い影響を与えられていると思います。時間管理を任せているのですが、やはり練習、試合時間と業務の調整は大変そうです。業務に支障が出ないよう、練習時に発生した件などは、抜け漏れなく効率よく共有できるように、上司として心がけています。


アスリートキャリアの社員たち、上司たちに話しを聞いて ~ 管理本部 本部長 南 雄太

3つの競技の選手たち、上司それぞれに話しを聞きましたが、それぞれの働き方、部署での業務、個人個人の特性を考慮して、それぞれの部署で工夫をしながら働ける環境を整えていることがわかります。総じて言える課題は「両立における疲労と回復」ですが、これも各部署で課題としてとらえることで今後の環境整備などの取り組みにつながっています。本人たちの社会人としての成長、部署に与える良い影響も相乗効果に作用していると改めて感じました。


アスリートキャリアを取り巻く環境、アスリート人材の有効性について ~ JCF会長 橋本氏 と サイクラーズ代表取締役 福田の対談より

サイクラーズ代表取締役の福田は、アスリート人材の可能性についてこう語っています。 「アスリートって本当にすごい。目標に向けて毎日淡々と積み上げていく力、レース前には自分で戦略を立てて、数値を管理しながら実行していく姿勢。それって、ビジネスの現場でも確実に活きる力なんです」

サイクラーズでは、競技と仕事を両立する「デュアルキャリア」制度を通じて、アスリートが自らの可能性を広げながら働ける環境を整えています。彼らが持つ高い自己管理力や継続力、目標達成への強い意志は、企業の中でも確かな存在感を発揮しています。

これに対して、橋本聖子会長からは、「人間力なくして競技力向上なし」という理念のもと、ナショナルトレーニングセンターでの異競技交流やキャリア講義など、選手の人間的成長を後押しする仕組みをアスリート育成の立場からご紹介いただきました。

競技と仕事の相互作用を通じて育まれるアスリートの“人間力”。それは、これからの企業や社会にとって、大きな価値となっていくはずです。


全文はこちら(リンク)

スペシャル対談:アスリート&企業 | 日本自転車競技連盟 WEB SITE

アスリート採用を通じて、どのような効果や変化があるか。~ 管理本部 本部長 南 雄太

アスリート採用を通じて感じている最大の成果は、「企業とアスリートの双方が成長できる関係」が築けていることです。

アスリートは競技を通じて培った集中力や粘り強さを活かし、業務にも前向きに取り組んでくれています。

ビジネスの現場で新しいスキルを身につける中で、引退後を見据えたキャリアの選択肢も広がっていきます。

実際に、現役を引退した後も当社で業務を継続し、チームの一員として活躍している社員もいます。競技で得た強みと、

在籍中に積み上げたビジネススキルの両方を活かしながら、新たなステージで価値を発揮してくれているのは、

私たちにとっても大きな喜びです。

アスリートを「一時的な存在」として捉えるのではなく、長期的なキャリア形成のパートナーとして支援することで、

真の意味でのWin-Winの関係が実現できると実感しています。




行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ

6日付の紙面はこちら

アクセスランキング 8:41集計

あなたのチカラに

大分県の天気

今日 9月6日(

晴れ晴れ
気温 34℃ -
時間 0-6 6-12 12-18 18-24
降水 - 0% 10% 10%
警報
発表なし
注意報
発表なし
気象状況

今日 9月6日(

晴れ晴れ
気温 33℃ -
時間 0-6 6-12 12-18 18-24
降水 - 0% 10% 10%
警報
発表なし
注意報
発表なし
気象状況

今日 9月6日(

晴れ晴れ
気温 33℃ -
時間 0-6 6-12 12-18 18-24
降水 - 0% 10% 10%
警報
発表なし
注意報
発表なし
気象状況

今日 9月6日(

晴れ晴れ
気温 37℃ -
時間 0-6 6-12 12-18 18-24
降水 - 0% 10% 10%
警報
発表なし
注意報
発表なし
気象状況
PM2.5情報
大分県の測定データ大分市の測定データ

PR