【日出】任期満了に伴う日出町長選は、新人で前町議の安部徹也氏(56)が初当選を果たした。選挙戦の振り返り、町政に臨む意気込みなどを聞いた。 ―現職との一騎打ちで得票率64%の大勝だった。結果をどう受け止めているか。 「町民の期待そのものだと思う。しっかり応えられなければ、次の選挙でどうなるか分からない。重責を担ったと感じている」 「立候補する意向を示した当初は無謀な挑戦だと思った人も多かったのではないか。インターネットも駆使し、支援の輪が徐々に広がった。子育て支援策は若い人へのアピールにつながった」 ―投票率は54・66%で前回町長選をわずかに下回った。有権者の半数近くが投票していない。 「政治に関心を持つ人は少ないのかなと感じた。首長が誰になるかで生活は大きく変わる。それを知ってもらえれば、暮らしを向上させるために投票しよう、という気持ちになってもらえると思う」 ―公約に掲げた手厚い子育て支援策などには多額の予算を必要とする。どう工面していくのか。 「ふるさと納税の受け入れ額を増やすことなどで財源を確保する。どんな返礼品が求められているのか分析する。これまでは町にある既存の産品を返礼品にするという考え方で取り組んできたと思うが、今後は新たな商品開発も進めたい」 「選挙戦でさまざまな政策を掲げた。一度に実現させるのは難しい。優先順位を付けて成し遂げたい」 ―企業誘致についての方向性は。 「銀行や経営大学院で培った人脈を生かし、熱意を持ってトップセールスをする。町内川崎で川崎工業団地北側用地を造成する計画もあるが、第1候補としては町内藤原の日出インターチェンジ近くに呼び込みたい」
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