一穂ミチ 作 丹地陽子 画
女性が活躍するのが難しかった大正から昭和初期に異彩を放った女性画家の生涯を描きます。
直木賞受賞作「ツミデミック」など、現代の空気を鋭くとらえてきた一穂さんが、初めて実在の人物を題材に取り組む長編小説です。
主人公は大阪生まれの日本画家、島成園(しませいえん)。
大正期、和洋折衷の独特な美意識が花開いた時代。その頃、美術界は男性中心の保守的な世界でした。20歳の女性、島成園の中央画壇への登場は、若い女性たちを鼓舞する画期的な事件に。
華々しいデビューとともに成園は現代における女優やタレントのような存在となって、世間の好奇や中傷のまなざしにもさらされます。
数々の「美人画」の傑作を生み出しますが、やがて「女性であること」が重しとしてのしかかり──。
(2026年2月8日~)
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