バスツアーで「おおやま夢工房」を訪れ、説明を聞く大学生ら=日田市大山町西大山
【日田】日田市は若者の市内就職を増やすため、生徒・学生らと地元企業のマッチングに力を入れている。3年目を迎えた企業訪問バスツアーは毎年、ものづくり、奥日田観光、飲食・観光業など複数のコースを設けて実施。就職につながった事例も出ており、さらに取り組みを充実させていく方針だ。
市の人口は少子化と転出超過で毎年、約千人ずつ減っている。高校卒業者の9割が市外に進学・就職しており、地元企業は若手人材の獲得が喫緊の課題となっている。
市は高校生やUIJターン者対象の合同企業説明会、キャリア教育として小中高生向け企業訪問や出前授業を実施してきた。
企業を直接、見てもらう機会をつくろうと、2024年度からは企業訪問バスツアーを始めた。
訪問先は三和酒類やサッポロビール九州日田工場など誘致企業のほか、観光を支えるホテルやサーキット、自動車部品や木材加工の製造業など。
興味を持ちやすいようにテーマを設けており、本年度は「循環型林業を知る」「誘致企業を巡る」「ものづくりに触れる」など4コースを設定した。
通常はJR日田駅集合だが、初めてJR別府駅(別府市)を発着するツアーも企画。立命館アジア太平洋大(APU)や大分大の学生16人がソフトウエア制作会社や高級旅館など4社を訪ね、理念や新卒採用状況を聞き、商品の製造現場などを見た。
APUのミャンマーや中国の留学生は「入学当初は都会就職を考えていたが、家賃も物価も高い。地方でもキャリアアップできると知って選択肢になった」という。
日田市商工労政課の担当者は「ツアー参加がきっかけで就職した学生もいる。まだ数は少ないので、県内の大学にも継続的にアプローチし、中長期的な視点で若手人材を獲得したい」と話している。
× × ×
日田市は12日午前9時半から、企業合同就職説明会を市役所で開く。無料。計42の地元企業が午前、午後の部に分かれて事業内容などを説明する。市外在住の参加者には助成金がある。
問い合わせは、おおいたジョブステーション日田サテライト(0973-23-6898)。