「くす天空の輝き」の苗を植える小谷実可子さん(左)ら=玖珠町古後
【玖珠】栽培に人工衛星の画像データなどを活用する玖珠町の新たなブランド米「くす天空の輝き」は今年、2年目を迎える。関係者は知名度アップや販路拡大に意気込んでいる。
ブランド化は町と農家有志が宇宙ビジネス創出の一環で始めた。衛星からのさまざまな画像や気象データを組み合わせてコメの生育状況を把握し、パソコンやスマートフォンで見られるウェブシステムを参加農家に提供。長年の経験や県、県農協の協力による実測値など地上データと併せて、栽培に生かしている。
町などによると、昨年は粒の大きさやタンパク質含有量などで選別したひとめぼれ約26トンを天空の輝きに認定した。町内の店舗、大分、別府市内のデパートのほか、福岡県と東京都にある高級スーパー「紀ノ国屋」の一部店舗でも販売された。葬祭会社による会員組織など高級感を重視する業種からの引き合いも増えているという。
今年は24戸の生産者が1年目と同程度の収穫を目指す。選別や販売を担当するくすここのえ産直ネットの江藤孝美さんは「知名度が上がってきた玖珠米とともに、天空の輝きの販路を広げていく」、宿利政和町長は「町民に食べてもらう方法も検討し、一体的なPRを進めたい」と話す。
3日には、天空の輝きのアンバサダーを務める小谷実可子さん=シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)五輪メダリスト=が、同町古後の古後小を訪問。児童と一緒に田植えや真空パックの袋詰め、他品種との食べ比べをした。
自宅で食べているという小谷さんは「炊けたコメの美しさや甘みが素晴らしく、国内外の知人にも贈っている。東京で買えるお店を増やしてほしい」と要望もした。