県内で初めて小学生の防災士となった橋本有希乃さん=豊後大野市役所
【豊後大野】豊後大野市三重町の三重学園三重第一小6年の橋本有希乃さん(11)が防災士の試験に合格した。日本防災士機構によると、県内で小学生が防災士になるのは初めて。「子どもや女性だから気付くこともあると思うので積極的に活動したい。将来は地域の防災リーダーになる」と誓った。
小学3年のころ、報道で南海トラフ地震の発生確率が高まっていることを知り、防災に興味を持った。調べ学習などをしていたところ、母親から防災士という資格があると聞き、昨年10月に市内大野町であった養成研修の受講を申し込んだ。
その後、送られてきたのは分厚いテキスト。地震発生のメカニズムや災害保険、発災時の行政の対応方法など小学生には難解な内容も多かった。知らない言葉を一つ一つ調べて猛勉強し、講習後の試験を無事にパス。今年1月末に認証状を手にした。
防災に興味を持ってからは、ベッドの枕元にはヘルメットや懐中電灯、スリッパなどが入った防災セットを置いている。昨年の誕生日には親から防災用品や非常食をプレゼントしてもらった。家族旅行の際も防災用品を持って出かけるという。
定期的に家族会議を開き、災害時に支援が必要な人がどこに住んでいるかなどの情報共有、万が一の避難経路の確認もする。学校でも友人に防災クイズを出すなど興味を持ってもらえる取り組みをしている。
今後、地区の自主防災組織などに入り、積極的にボランティア活動に参加しようと考えている。「発災時には大人のように被災地に行くことは難しいが、普段から地域の交流などを通じて減災につながる取り組みに力を入れたい」と力強く話した。