初競りに出された県独自品種のナシ「豊里」=22日、大分市豊海
晩生種のナシ「豊里(ほうり)」の今季初競り式が22日、大分市豊海の市公設地方卸売市場であった。産地の日田市から約7トンが入荷。生産者は甘さと酸味のバランスが取れた大玉をPRした。
豊里は県が独自に開発した品種。クリスマスシーズンの贈答用として「ホーリーナイト(聖夜)」にちなんで名付けた。4等級ある中で最高の「最愛」は糖度13・5度以上。
県農協日田梨部会によると、日田市内では約50軒の生産者が栽培する。今年は春先の低温や夏の暑さなどに苦労したという。堀真剛部会長(57)は「自信を持って出荷できている。消費者においしく食べてほしい」と話した。
初競りの最高値は5キロ箱で昨年と同じ5万円だった。今季の生産は約40トンを見込む。県内を中心に九州や関西、関東などに出荷される。