地上約30メートルまで浮上した「空飛ぶクルマ」の有人デモフライト=15日、別府市の別府国際観光港多目的広場
別府市の別府国際観光港多目的広場で15日、県が主催する「空フェスおおいた2025」があった。「空飛ぶクルマ」の商用運航を目指すスタートアップ企業AirX(エアーエックス、東京都)によるデモフライトがあり、訪れた家族連れなどを魅了した。
オープニングを飾ったデモフライトでは、同社の手塚究(きわむ)社長が登録されたルートを飛行する中国企業製の機体(2人乗り、約470キロ)に搭乗した。
佐藤樹一郎知事ら関係者や来場者など約200人のカウントダウンから、機体は地上約30メートルまで上昇。方向転換しながら前後に移動した。離陸地点に戻ると大きな拍手が湧いた。
手塚社長は「海と山に囲まれた別府が見えた。遊覧飛行など一日も早く実現したい」と語った。無人での海上飛行もした。
機体は展示され、大分市南春日町の広田涼真ちゃん(2)は父親の雄紀さん(36)と機内に乗り込み「楽しかった。パイロットになりたい」と笑顔で話した。
会場には、ゴーグルを着用し上空からの景色が楽しめる仮想現実(VR)や、ドローンサッカーを体験するブースがあり、多くの来場者が楽しんだ。