「防災の日」の1日、県内各地の自治体や県警、学校は大地震や津波の発生に備えた訓練に取り組んだ。 県警は南海トラフ地震などを想定し、大分市六坊南町の県道交差点で交通規制訓練を実施した。県警や県などから20人が参加した。 大分市内は東九州自動車道の大分インターチェンジ(同市金谷迫)から広域防災拠点のクラサスドーム大分(同市横尾)に向かう県道が緊急交通路に指定されており、大規模災害時は一般車両の通行が禁止される。 訓練では、緊急交通路の一部である宗麟大橋への西側からの進入を制限。大分中央署員らが迂回(うかい)路を示すパネルを掲示して一般車両を誘導した。緊急通行を認めた標章付きの車両のみを通し、支援物資などをスムーズに運搬する手順を確かめた。 県警交通規制課の木村洋三次席(52)は「関係機関と連携し、速やかな規制ができた。県民にも緊急交通路の存在を知ってもらえれば」と話した。 県庁では午前11時45分、緊急地震速報が鳴り、「頭を守る行動を取ってください」とアナウンスが流れた。職員は安全が確認されるまでの間、机の下に身を隠した。 県防災対策企画課は「災害はいつ起こるか分からない。十分な備蓄を準備し、自宅や職場近くのハザードマップも確認して万一の事態に備えてほしい」と呼びかけた。
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