「気になっているパン店の商品を試してみて」と呼びかける(左から)東名美智子さん、安部良介さん、安永多衣子さん=豊後高田市新町のトキハインダストリー豊後高田店
【豊後高田】豊後高田市新町のトキハインダストリー豊後高田店に、販売コーナー「パンとお菓子の夢マルシェ」がオープンした。パン店が撤退して空いていたスペースを活用。同市と宇佐市のパン店など10店舗が作ったバラエティー豊かなパンと菓子が並び、住民に喜ばれている。
同トキハインダストリー内で営業していたパン店が5月末で撤退することになり、安部良介店長(53)が店に生鮮食品などを納めている「玉津まちの駅 夢むすび」(豊後高田市玉津)の東名美智子店長(66)に空きスペースの活用法を相談。焼きたてパンのニーズが高いことから、パン店や菓子店が持ち込む商品の販売コーナーに決めた。
30店近くに出品交渉をするなど準備を進め、7月に夢むすびの運営で開所。毎朝、各店から焼きたてのパンが届けられ、店舗ごとに納入日が違うため毎日、違う種類が並ぶ。
週3回、運び入れている「お菓子とパンと…」(同市是永町)のオーナー安永多衣子さん(41)は「スーパーの集客力もあり、新しい客へのアプローチになっている」という。
安部店長と東名店長は「1カ所で各店こだわりのパンとお菓子が楽しめ、客と店のどちらにも好評。店の営業支援にもなる。今後も参加店を増やし、地域の魅力発信や活性化につなげていきたい」と話している。