袋詰め作業に追われる田中美紀さん=30日、日出町藤原
【日出】日出町で白いスイートコーン「白雪姫」の収穫が最盛期を迎えた。果物のような甘さが特長で、農家が町の特産化を目指して力を入れている品種。作業は8月上旬まで続く。
同町藤原の田中隆幸さん(72)は6月30日、自宅近くの広さ35アールの畑へ午前5時前に向かった。実の詰まったものを選びながら1本ずつ丁寧にもぎ取り、妻の美紀さん(66)と袋詰めにした。「例年より小ぶりだが甘さは十分に蓄えている。よく育ってくれた」と目を細めた。
「白いとうもろこし白雪姫生産組合」によると、今シーズンは19人、1法人が計約300アールで生産。栽培面積は年々増えている。
同組合の安部敏彦会長(71)は「町外の方が認知度は高く、町内の人にも食べてもらいたい。若い生産者が増え、町を代表する農産物になればと思う」と語った。
「白雪姫」は、JAべっぷ日出の農産物直売所「旬の館」日出店などで販売している。