広島チャリティー寄席で落語を披露する伊藤博昭さん=広島県
【大分】「七瀬亭笑らく」として活動する大分市下原のアマチュア落語家、伊藤博昭さん(65)が落語の魅力を多くの人に知ってほしいと各地の公民館や高齢者大学などに出かけて落語を披露する「出張落語」を始めた。交通費のみで高座を披露するもので「大分で気軽に落語に触れる機会を増やし、地域に笑いを届けたい」と張り切っている。
伊藤さんは、同市入蔵の宿泊施設「宇曽山荘」の支配人をしていた2006年に落語を聞き、魅了された。独学で学びながら19年まで利用者の前などで腕を磨いた。
全国の社会人の愛好家が大阪府で腕を競う「社会人落語日本一決定戦」(池田市主催)にも出場を続け、13年には市長賞を獲得している。
コロナ禍で5年間活動を休止していたが、昨年から活動を再開。1月から、より身近に落語を楽しんでもらおうと依頼のあった団体や個人の前で落語を披露している。
伊藤さんは「落語と聞くとハードルが高く感じるが、初心者でも分かりやすいネタを用意している。たくさんの人に笑顔で楽しんでほしい」と話している。
依頼、問い合わせは伊藤さん(090-5931-5759)まで。